通信制高校から​大学進学は​できる?

大学進学 公開日:2026年7月2日

​「通信制高校に​行くと​大学進学は​難しくなるのでは?」——保護者の​方から​最も​多く​いただく​質問の​ひとつです。​結論から​言えば、通信制高校から​大学進学は​できます。​出願資格は​全日制と​同じで、​入試で​不利に​なることもありません。​ただし、​データを​見ると​「環境の​選び方」で​結果に​差が​つくのも​事実です。​この​記事では、​文部科学省の​統計を​もとに​通信制からの​大学進学の​実態を​整理し、​合格までの​ロードマップを​解説します。​

結論​:進学は​できる。​差が​つくのは​「環境選び」

大学の​出願資格は​「高等学校卒業​(見込み)または​同等の​学力」です。​通信制・​全日制・定時制の​どの​課程を​卒業しても​資格は​同じで、出願書類で​課程が​理由で​不利に​扱われる​ことは​ありません。​実際、​通信制高校から​国公立大学や​難関​私大に​合格する​生徒は​毎年います。​

一方で、​通信制高校の​多くは​「高卒資格の​取得」を​主目的に​設計されており、​大学受験レベルの​学力養成は​標準カリキュラムに​含まれていない​ことが​ほとんどです。​つまり​「進学できるか​どうか」は​課程の​問題ではなく、受験対策の​環境を​どう​確保するかの​問題です。​ここを​入学前に​設計しておく​ことが、​3年後の​結果を​大きく​左右します。​

データで​見る​通信制からの​大学進学率

文部科学省の​通信制高校に​関する最新案内に​よると、​令和6年度間に​通信制高校を​卒業した方の​うち、​大学・短期大学などへの​進学は約29%です。​進学先の​内訳や年度ごとの​数値は、​文部科学省の​公表情報で​確認できます。​

区分 大学進学率
高校全体​(全日制・定時制含む) 約6割​(参考)
通信制高校卒業生 約29%(大学・短期大学などへの​進学)

​「全体より​低い」と​感じるかもしれませんが、​この​数字の​読み方には​注意が​必要です。​通信制には、​働きながら​学ぶ人・​高卒資格の​取得を​第一目標と​する​人など、そも​そも​大学進学を​目的としない​生徒が​多く​在籍しています。​大学進学を​目指して​環境を​整えた​生徒に​限れば、​状況は​まったく​異なります。​実際、​受験対策に​特化した​サポート校や​進学コースでは、​全日制と​遜色ない​進学実績を​出しています。​

通信制が​大学受験に​有利な​3つの​理由

① ​使える​時間が​圧倒的に​多い

全日制の​高校生は​平日の​日中の​ほとんどを​学校の​授業に​使いますが、​その​授業内容が​入試に​直結するとは​限りません。​通信制では​レポートと​スクーリングで​単位を​取得する​ため、1日の​大半を​受験勉強に​充てられます。​この​時間の​自由度は、​浪人生に​近い​学習量を​高校在籍中に​確保できると​いう​ことです。​

② 自分の​ペース・レベルから​始められる

集団授業では​「わからないまま​進む」ことが​起きがちですが、​通信制+個別指導の​組み合わせなら、​中学範囲の​やり直しから​でも、​逆に​先取りでも、​自分の​現在地に​合わせて​設計できます。​不登校で​学習に​ブランクが​ある​場合も、​基礎から​積み直せます。​

③ 出席日数の​ハンデが​ない

​起立性調節障害​(OD)などで​朝の​登校が​難しい​場合でも、​通信制なら​出席日数を​理由に​留年・卒業延期に​なる​心配が​ほとんど​ありません。体調に​合わせながら、​卒業と​受験準備を​並行できるのは​通信制ならではの​強みです。​

つまずきやすい​3つの​ポイント

① 学習計画を​自分で​立て、​実行し続けるのが​難しい

自由な​時間が​多い​ことは、​裏を​返せば​「管理してくれる​人が​いない」と​いう​ことです。​受験までの​長期計画を​立て、​日々​実行し続けるのは​大人でも​難しく、​ここが​通信制からの​受験で​最大の​壁に​なります。​

② 演習量・実戦経験が​不足しが​ち

通信制の​カリキュラムだけでは、​入試レベルの​演習量は​確保できません。​また​模試の​校内実施が​ない​学校も​多く、自分の​立ち位置を​知らないまま​受験期を​迎えてしまうケースが​あります。​模試は​個人で​申し込めますが、​会場受験の​ハードルから​避けてしまう​生徒が​少なく​ありません。​

③ 受験情報・相談相手が​不足しが​ちに

入試制度は​年々複雑化しており、​総合型・学校推薦型・共通テスト利用など​選択肢も​多様です。​担任との​接点が​少ない​通信制では、進路情報を​得る​機会と、​迷った​ときの​相談相手を​意識的に​確保する必要が​あります。​

合格までの​ロードマップ​(学年別)

時期 やる​こと
高1 英数国の​基礎固めが​最優先。​学習習慣づくりと、​模試で​現在地を​知る​ことから​始める。​単位修得は​計画的に​進め、​3年次に​受験へ​集中できる​状態を​つくる
高2 志望校・入試方式を​仮決めし、​科目を​絞って​応用力を​養成。​総合型・推薦も​視野に​入れる​なら、​評定と​活動実績・英検®などの​資格取得を​この​時期に​積み上げる
高3
前半
過去問分析と​演習中心へ​移行。​総合型・推薦組は​志望理由書・​小論文対策を​本格化​(出願は​9月〜)
高3
後半
総合型・学校推薦型の​入試本番​(9〜12月)。​一般選抜組は​共通テスト​(1月)〜​私大・国公立入試​(1〜3月)​へ

ポイントは、単位修得の​スケジュールと​受験勉強の​スケジュールを​最初から​一体で​設計することです。​3年次に​レポートに​追われて受験勉強が​止まる​と​いう​事態は、​1・​2年次の​計画で​防げます。​

推薦・総合型選抜と​いう​選択肢

通信制高校の​生徒も、学校推薦型選抜・総合型選抜に​出願できます。(一部大学を除く)​いまや​私立大学入学者の​50%以上が​推薦・総合型で​入学する​時代であり、​この​選択肢を​使わない手は​ありません。​

  • 時間の​自由度が​活きる:ボランティア・資格取得・探究活動など、学校外の活動で​志望理由書に​書ける​経験を​在学中に​積みやすい
  • 評定を​整えやすい:自分の​ペースで​レポート・テストに​取り組める​ため、​計画的に​評定平均を​確保しやすい
  • 対策には​指導者が​必要:志望理由書・​小論文・面接は​独学での​対策が​難しい​分野。​添削・模擬面接を​受けられる​環境を​確保したい

な​お、​指定校推薦の​枠は​在籍する​通信制高校に​よって​大きく​異なります。​転入・入学前に​「どの​大学の​指定校枠が​あるか」を​確認して​おきましょう。​

よく​ある​質問

Q. 通信制高校の​卒業だと、​大学入試で​不利に​なりませんか?
A. なりません。​出願資格は​全日制と​同じ​「高等学校卒業​(見込み)」で、​調査書の​様式も​共通です。​合否は​学力試験・書類・面接等の​内容で​決まります。
Q. 不登校で​内申点が​ほぼありません。​それでも​大学に​行けますか?
A. 行けます。​大学入試で​使われるのは​高校での​評定であり、​中学の​内申点は​関係​ありません。​通信制高校で​計画的に​評定を​積み上げれば、​推薦・総合型選抜も​十分​狙えます。​詳しくは不登校の​中3生向けの​進路解説も​ご覧ください。
Q. 通信制高校と​サポート校の​違いは​何ですか?
A. 通信制高校は​高卒資格を​出す​「学校」、​サポート校は​在籍生の​学習・進路を​支援する​民間機関です。​受験指導に​強い​サポート校を​選べば、​塾・予備校なしで​大学受験対策が​できます。​詳しくはサポート校の​解説ページを​ご覧ください。
Q. 費用は​どの​くらい​かかりますか?
A. 通信制高校の​学費は​就学支援金で​かなり​軽減されます。​受験対策を​塾・予備校で​行うか、​学費内に​含むサポート校で​行うかで​総額が​変わります。学費と​就学支援金の​解説記事で​詳しく​比較しています。
アップ高等学院

この​記事の​執筆・運営

アップ高等学院 編集部。​研伸館・個別館などを​運営する​アップ教育企画グループの​通信制高校サポート校​(兵庫県西宮市・西宮北口)です。​掲載内容は​2026年度学費要綱および​文部科学省の​公開情報に​基づいています。

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アップ高等学院は、​阪急西宮北口駅直結・​西宮ガーデンズゲート館6階に​ある​大学進学に​特化した​通信制高校サポート校です。​プロ講師に​よる​1対1の​完全個別指導に​加え、​進研模試・英検®・映像授業・​小論文対策まで​学費に​含まれ、​塾・予備校の​追加費用が​かかりません。​2026年度は​大学進学率100%​(関西大学・近畿大学・甲南大学・摂南大学など)。
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