不登校の​中学3年生、​進路は​どうする?

不登校・進路 公開日:2026年6月11日

中学3年生の​お子さんが​学校に​行けていないと、​「このまま​行ける​高校が​ないのでは」​「進路の​話を​するだけで​本人が​つらそうになる」と、​保護者の​方も​身動きが​取りにくくなりがちです。​最初に​お伝えしたいのは、不登校であっても、​進学できる​高校は​実際に​ありますと​いう​ことです。​ただし​「どこでも​いい」のではなく、​入学後に​無理なく​続けられる​場所を​選ぶことが​何より​大切です。​この​記事では、​中3の​今から​考えたい​進路の​選択肢、​内申点や​出席日数の​影響、​受験期までの​動き方、​そして​家庭で​できる​準備を​整理します。​

不登校の​中3生が​選べる​進路の​全体​像

高校には​大きく​分けて​「全日制」​「定時制」​「通信制」の​3つの​課程が​あり、​どれを​卒業しても​得られる​高校卒業資格は​同じです。​さらに​通信制高校では、​学習や​生活を​支える​「サポート校」を​併用する​選び方も​あります。​まずは​違いを​整理しましょう。​

選択肢 通い方と、​向いている​ケース
全日制高校
(公立・​私立)
平日の​昼間に​毎日​通学します。​学力検査の​比重が​高い​入試が​中心で、​毎日​通える​体力と​生活リズムが​戻っている​ことが​前提です。​自治体に​よっては、​欠席の​事情を​自分の​言葉で​伝えられる​「自己申告書」などの​仕組みを​設けている​場合が​あります。
定時制高校 朝・昼・夜の​うち決まった​時間帯の​「部」に​在籍し、​その​時間帯に​毎日​通学します。​1日の​授業数が​少ないぶん、​卒業まで​通常4年かかります​(3年で​卒業できる​学校も​あります)。​自分の​体力や​生活に​合わせて、​毎日​少しずつ通いたい​場合の​選択肢です。
通信制高校 自宅での​レポート学習と、​年数回〜の​スクーリング​(登校授業)で​単位を​取得します。​入試は​書類選考と​面接が​中心で、​出席​日数や​内申点の​影響を​受けにくいのが​特徴です。​通学頻度を​週0〜5日の​範囲で​選べる​学校が​多く​あります。
通信制高校
+サポート校
通信制高校に​在籍して​高卒資格を​取りながら、​サポート校で​日々の​学習・通学の​居場所・​大学受験対策まで​受けられます。​「卒業だけでなく、​その先の​進学も​見据えたい」と​いう​場合に​有力な​組み合わせです。

通信制高校と​サポート校の​関係は「通信制高校と​サポート校の​違い」で、​学校の​比較方法は「西宮市の​通信制高校・サポート校の​選び方」で​詳しく​解説しています。​

「内申点・出席日数」は​どこまで​影響する?

公立全日制高校の​一般​入試では、​調査書​(内申点)が​合否に​関わります。​欠席が​長く​続いている​場合は、​調査書の​扱いや​出願できる​学校に​ついて、​まず中学校の​先生に​確認しておくと​安心です。​近年は、​不登校を​経験した​生徒の​ために、​欠席の​理由や​中学時代に​取り​組ん​できた​ことを​自分の​言葉で​記入できる​「自己申告書」などを​取り入れる​自治体・学校も​増えています。​

一方で、通信制高校の​入試は​書類選考と​面接が​中心で、​出席​日数や​内申点が​直接の​合否基準に​ならない​ことが​ほとんどです。​つまり​「中3の​今、​学校に​行けていない​こと」が、​高校進学その​ものを​閉ざすわけでは​ありません。​大事なのは、​合格できるか​どうかよりも、入学後に​無理なく​通い​続けられる​環境と​ペースを​選べるかです。​

中3の​今から​春までの​動き方

通信制高校や​サポート校は、​全日制より​遅い​時期まで​出願できる​学校が​多く、​春まで​募集している​場合も​あります。​焦って​急ぐ​必要は​ありませんが、​人気の​ある​学校・​コースは​定員に​達する​こともある​ため、​次のような​流れで​動くと​余裕を​持てます。​

時期 やる​こと
夏〜秋
(6〜10月)
情報収集・​資料請求。​気に​なる​学校を​2〜3校に​絞り、​説明会や​個別相談へ。​本人が​まだ​動けない​時期は、​保護者の​方だけで​参加して​構いません。

(10〜12月)
可能で​あれば本人も​一緒に​見学・体験授業へ。​雰囲気を​確かめながら​志望校を​しぼり、​出願書類の​準備を​始めます。
冬〜春
(1〜3月)
出願・面接。​通信制・サポート校は​春まで​募集している​学校も​多く、​全日制が​思うような​結果でなくても​進路は​確保できます。

家庭で​今できる​3つの​準備

① 生活リズムは​「責めずに」整える

朝​起きられない​背景に、​起立性調節障害​(OD)など体の​事情が​隠れている​こともあります。​「気持ちの​問題」​と​決めつけず、​気になる​場合は起立性調節障害と​高校生活を​参考に、​医療機関への​相談も​検討してください。​原因が​分かると、​無理の​ない​通学頻度を​選びやすくなります。​

② 学習は​「分かる​ところ」まで​戻って​再開する

遅れを​すべて​取り戻そうとする​必要は​ありません。​英語・数学など​積み上げ型の​教科で​「どこまでは​分かるか」を​確認しておくと、​高校入学後の​スタートが​ぐっと​楽に​なります。​サポート校の​中には​入学前の​学び直しから​対応する​ところも​あり、​アップ高等学院では​中学3年生を​対象に​した準備科を​設けています。​

③ 本人が​動けなくても、​まず保護者の​方が​情報を​持つ

​「学校の​話を​すると​部屋に​こもってしまう」​時期に、​本人を​説得して​見学へ​連れ出す必要は​ありません。​先に​保護者の方が​選択肢を​把握し、​「行ける​場所は​ちゃんと​ある」と​落ち着いて​受け止められる​状態を​つくっておく​こと​自体が、​本人に​とって​大きな​安心に​なります。​それが、​結果と​して​本人が​自分から​動き出すきっかけに​つながることも​少なく​ありません。​

よく​ある​質問

もう​半年以上​学校に​行けていません。​手遅れではないですか?
手遅れでは​ありません。​通信制高校は​出席日数を​問わない​入試が​一般的で、​春まで​募集している​学校も​多く​あります。​中3の​今から​情報を​集め始めるのは、​むしろ余裕の​ある​スケジュールです。
不登校から​大学進学は​できますか?
できます。​通信制高校・サポート校から​大学へ​進学する​生徒は​年々​増えています。​受験対策が​学校の​中で​受けられるか​どうかで​進めやすさが​変わる​ため、​その点を​確認しておくと​安心です。​詳しくは通信制高校から​大学受験は​難しい?を​ご覧ください。
本人が​「高校に​行きたくない」と​言っています。
「今の​学校と​同じような​場所に、​また​毎日​通う」と​いう​前提で​拒否している​ケースが​多く​あります。​週1日から​通える​学校や​オンライン中心の​通い方など、​イメージと​違う​選択肢が​ある​ことを、​タイミングを​見て​少しずつ​伝えてみてください。​進路を​一度に​決める​必要は​ありません。

公的情報:文部科学省は、​不登校への​支援に​ついて、​学校へ​登校すると​いう​結果​のみを​目標に​するのではなく、​児童生徒が​自らの​進路を​主体的に​捉えて​社会的に​自立する​ことを​目指す必要が​あると​しています。​本人が​まだ​動けない​時期に、​保護者の​方が​先に​進路の​情報を​集める​ことも、​立派な​一歩です。
文部科学省​「不登校児童生徒への​支援の​在り方に​ついて」

アップ高等学院

この​記事の​執筆・運営

アップ高等学院 編集部。​研伸館・個別館などを​運営する​アップ教育企画グループの​通信制高校サポート校​(兵庫県西宮市・西宮北口)です。​掲載内容は​2026年度学費要綱および​文部科学省の​公開情報に​基づいています。

保護者の​方だけの​ご相談も​歓迎です

アップ高等学院​(阪急西宮北口駅直結)では、​不登校や​起立性調節障害の​ある​お子さんの​進路に​ついて、​保護者の​方だけの​個別相談を​受け付けています。
​「まだ​志望校を​決める​段階ではない」​「本人は​まだ​動けない」と​いう​時期の​ご相談でも​大丈夫です。​オンラインでも​お話しいただけます。​

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