通信制高校の学費を調べ始めると、「学校によって金額の幅が大きすぎて比べられない」と感じる方が多いはずです。その理由は、通信制の学費が「通信制高校そのものの学費」と「サポート校の学費」の2階建てになっているからです。この記事では、学費の構造、就学支援金の仕組み、そして「実質負担」をどう計算すればよいかを整理します。
この記事の内容
学費が「2階建て」になっている理由
サポート校に通う場合、生徒は「通信制高校」と「サポート校」の両方に在籍します。高卒資格を出すのは通信制高校、日々の通学・学習指導・進学サポートを担うのがサポート校です。したがって学費も次の2つに分かれます。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| ① 通信制高校の学費 | 入学金・授業料(履修単位数に応じて決まることが多い)・施設費など。就学支援金の対象。 |
| ② サポート校の学費 | 入学金・授業料・その他費用。通い方(週1・3・5日など)やコースで変わる。就学支援金の対象外。 |
学校のパンフレットやサイトで「学費」と書かれているとき、①と②のどちらを指しているのかをまず確認しましょう。比較のずれの多くはここから生まれます。
就学支援金で安くなるのはどの部分?
高等学校等就学支援金は、国の制度として高校(通信制を含む)の授業料を支援するものです。私立通信制高校の支給上限は、年額授業料制か単位制かによって扱いが異なります。単位制では1単位あたりの上限額が定められています。支給は学校を通じて行われるため、授業料と相殺される形が多くなっています。
近年は高校授業料の支援が段階的に拡充されており、私立通信制高校でも授業料負担が軽くなるケースが増えています。令和8年度(2026年度)からは所得要件が撤廃されました。ただし、対象校への在籍、申請、支給期間、履修形態・履修単位数などの条件により、支給額は異なります。私立高校(全日制)の上限と、私立通信制高校の上限を同一に扱うことはできません。たとえばアップ高等学院の提携校である八洲学園大学国際高等学校でも、実際の負担額は履修単位数と就学支援金の適用額で変わります(詳細は学費ページをご覧ください)。
サポート校の学費は何のための費用か
サポート校の学費は就学支援金の対象外のため、「高い」と感じられる方もいます。比較のポイントは、その金額で何が提供されるかです。
- 毎日(または週数回)通える居場所と生活リズムのサポート
- レポート・スクーリング管理など、卒業までの伴走
- 大学受験を見据えた学習指導・進路指導
- 不登校・起立性調節障害(OD)など体調面への配慮
特に大学進学を目指す場合、「サポート校の学費+外部の塾・予備校代」になるのか、「サポート校の中で受験対策まで完結する」のかで、3年間の総額は大きく変わります。一般的な調査では、現役高3生の大手予備校費用は年間約70万〜90万円が相場とされ、講習や模試まで含めると100万円前後になることもあります。受験指導が学費に含まれているかは必ず確認したいポイントです。
「実質負担」を計算する3ステップ
| ステップ | やること |
|---|---|
| STEP 1 | 通信制高校の学費とサポート校の学費を分けて書き出す |
| STEP 2 | 通信制高校の授業料から、就学支援金の見込み額を引く |
| STEP 3 | 大学受験までを考える場合は、塾・予備校代を足した「3年間の総額」で比較する |
この3ステップで複数校を並べると、パンフレットの印象と実際の負担額が逆転することも珍しくありません。アップ高等学院の学費の内訳は学費ページで公開しています。学校選び全体の手順は西宮市の通信制高校・サポート校の選び方をご覧ください。
よくある質問
- 就学支援金は誰でももらえますか?
- 令和8年度から所得要件は撤廃されました。ただし、対象校への在籍、申請、支給期間、履修形態・履修単位数などの条件により、支給額は異なります。正確には学校経由で申請し、ご家庭ごとに確認する必要があります。
- サポート校の費用にも公的な支援はありますか?
- 高等学校等就学支援金の対象は高等学校(通信制高校)の授業料で、サポート校の学費は対象外です。ただし自治体独自の支援制度がある場合もあるため、お住まいの自治体の情報も確認してみてください。アップ高等学院の提携校費用は、提携条件と就学支援金の適用額により変わるため、個別にご案内します。
- 途中で通学コースを変えたら学費は変わりますか?
- 学校によります。アップ高等学院では週1・3・5日の通学頻度を毎月見直せる仕組みのため、状況に合わせた通い方と費用のご相談が可能です。
ご家庭の場合の「実質負担」を一緒に整理します
個別相談では、就学支援金を踏まえた実際の負担額や、大学受験までを見据えた費用の考え方を、ご家庭の状況に合わせてご説明します。オンラインでもご相談いただけます。
LINEでも気軽にご相談いただけます(友だち追加はこちら)。