通信制・​全日制・定時制の​違いとは?

学校選び 公開日:2026年6月24日

高校を​選ぶとき、​「通信制・​全日制・定時制って​何が​違うの?」と​戸惑う方は​少なく​ありません。​3つは​すべて​「高等学校」であり、​卒業すれば​同じ​高卒資格が​得られます。​大きく​違うのは、​通学の​頻度・授業の​受け方​・卒業に​必要な​条件です。​この​記事では、​3つの​課程の​仕組みを​整理したうえで、​どんな​状況の​人に​どれが​向いているかを​解説します。​

3つの​課程、​まず仕組みを​整理する

高等学校には、​学校教育法に​より​「全日制」​「定時制」​「通信制」の​3つの​課程が​定められています。​どれを​選んでも​卒業時に​得られる​「高校卒業資格」は​同じです。​

課程 主な​学び方 標準的な​修業年限
全日制 平日毎日​・昼間に​登校して​授業を​受ける 3年
定時制 夕方​〜夜間​(または​午前・午後)に​登校して​授業を​受ける 3〜4年​(単位制は​4年が​多い)
通信制 自宅での​レポート学習+年数回の​スクーリングが​基本。​週5日通える​コースも​選べる 3年以上​(単位取得ペース次第)

よく​混同されますが、​「サポート校」は​高等学校では​ありません。​通信制高校に​在籍している​生徒の​学習・生活・進路を​サポートする​民間の​教育機関で、​サポート校だけでは​高卒資格は​取れない​点に​注意してください。​詳しくは「通信制高校と​サポート校の​違い」を​ご覧ください。​

卒業要件の​違い

どの​課程でも​卒業には​「単位の​修得」​「特別活動」​「在籍年数」の​3要素が​必要ですが、​単位を​どう​積み上げるかが​大きく​異なります。​

課程 卒業に​必要な​単位数 単位の​取り方 出席日数
全日制 74単位以上 毎日の​授業への​出席・定期テスト 学校の​履修規定に​基づく​出席・評価要件
定時制 74単位以上 授業への​出席・定期テスト​(全日制と​同様) 学校の​履修規定に​基づく​出席・評価要件
通信制 74単位以上 レポート提出+スクーリング出席+単位認定試験 毎日の​出席日数ではなく、​スクーリング等の​要件を​満たす

全日制・定時制の​単位取得に​必要な​出席・評価の​基準は、​学校や​科目の​規定に​より​異なります。​通信制は​毎日の​出席日数を​求める​仕組みでは​ありませんが、​レポートの​提出、​スクーリング​(面接指導)、​単位認定試験などの​要件を​満たす必要が​あります。​

通学・生活リズムの​違い

3つの​課程で​最も​生活に​影響するのが​「通学の​頻度と​時間帯」です。​

全日制高校

月〜金の​平日、​朝8時前後〜午後3〜4時ごろまで​登校する​形が​一般的です。​単位取得に​必要な​出席・評価の​基準は​学校ごとに​異なる​ため、​体調面を​含めて​無理なく​通えるかを​確認しましょう。​クラス単位の​活動や​行事が​多く、​友人関係・学校生活の​充実を​求める​場合に​向いています。​

定時制高校

夕方​〜夜間に​授業を​行う​「夜間定時制」が​代表的ですが、​近年は​昼間や​午前・午後の​部を​設けている​学校も​増えています。​「働きながら​高校を​卒業したい」と​いう​人が​多かった​課程ですが、​現在は​不登校経験者や​事情が​ある​生徒も​多く​在籍しています。​通学する​時間帯が​選べる​点が​メリットで、​朝が​苦手な​人にも​対応しやすい​場合が​あります。​通学日数や​単位取得の​要件は​学校ごとに​確認しましょう。​

通信制高校

自宅で​レポートを​進めるのが​学習の​中心で、​スクーリング​(登校)は​年数回〜週数日まで​学校・​コースに​よって​幅が​あります。​毎日​登校する​必要が​ないため、​起立性調節障害や​体​調面の​課題を​抱える​生徒、​一度​不登校に​なった​生徒、​自分の​ペースで​学びたい​生徒に​選ばれています。​一方、​自分で​学習を​進める​自律性が​求められます。​

学費の​違い

公立か​私立か、​どんな​コースを​選ぶかに​よって​幅が​ありますが、​大まかな​目安と​して​3年間の​学費を​比較します。​

課程・設置 3年間の​目安(授業料ベース) 就学支援金
全日制・​公立 約10〜20万円 適用​あり
全日制・​私立 約200〜300万円以上 適用​あり​(上限:年額45万7,200円・​全日制)
定時制・​公立 約5〜15万円 適用​あり
通信制・​公立 約10〜15万円 適用​あり
通信制・​私立 約60〜150万円​(コース次第) 適用​あり​(支給上限は​履修形態に​より​異なる)
通信制+サポート校 通信制の​学費+サポート校費用​(年40〜100万円程度が​多い) 通信制分のみ​適用​(支給上限は​履修形態に​より​異なる)

就学支援金は​令和8年4月から​所得要件が​撤廃されました。​ただし、​対象校への​在籍、​申請、​支給期間、​履修形態・履修単位数などの​条件に​より、​支給額は​異なります。​私立通信制高校は​年額授業料制か​単位制かで​上限の​扱いが​異なり、​単位制では​1単位あたりの​上限額が​定められています。​サポート校​(アップ高等学院)の​費用は​高等学校等就学支援金の​対象と​なりません。​学費の​詳細は「通信制高校の​学費と​就学支援金」で​解説しています。​

大学進学への​影響

3つの​課程は​すべて​同じ​高卒資格であり、​大学受験の​出願資格に​差は​ありません。​ただし、​大学進学率や​受験サポートの​充実度には​差が​あります。​

課程 大学・短大への​進学率​(参考) 受験サポート
全日制​(公立) 約50〜60% 進学校なら​手厚い。​普通科でも​自習環境・進路指導​あり
全日制​(私立) 約60〜70%​(進学校は​90%超) 学校に​よって​大きく​差が​ある。​予備校と​提携の​進学校も​多い
定時制 約20%前後 就職支援が​中心の​学校が​多く、​受験サポートは​学校に​よって​差大
通信制​(単体) 約30%前後 卒業サポートが​中心で​受験指導は​別途必要な​場合が​多い
通信制+サポート校​(進学特化) 校に​よっては​100% 大学受験指導まで​一貫して​提供する​学校も​ある

※進学率は​文部科学省の​「学校基本調査」等を​もとに​した​目安です。​学校・年度に​よって​大きく​異なります。​

​「通信制高校だと​大学に​行けない」は​誤解です。​ただ、​通信制高校の​多くは​「高卒資格の​取得」が​主な​目的の​ため、​大学受験指導を​別途用意する​必要が​出てくることもあります。​大学進学を​目指す​場合は、​受験指導まで​一貫して​行う​サポート校との​組み合わせを​検討するか、​学校の​進学実績を​具体的に​確認しましょう。​

どの​タイプが​向いているか

一般論ですが、​以下のような​整理が​参考に​なります。​

こんな​状況・希望なら 向いている​選択肢
毎日​元気に​通えて、​クラスの​仲間と​過ごしたい 全日制高校
朝が​苦手・​体調に​波が​あるが、​毎日​どこかに​行く​生活を​したい 定時制高校​(昼間部・​午後部)
不登校・体調不良で​毎日の​登校が​難しい 通信制高校​(±サポート校)
自分の​ペースで​学びながら​大学進学を​目指したい 通信制高校+大学進学特化の​サポート校
仕事・活動と​両立しながら​高卒資格を​取りたい 定時制高校または​通信制高校
オンラインで​学習を​完結させたい 通信制高校​(ネット学習コース)

​「今の​体調や​状況」と​「3年後に​何を​したいか」の​両方から​考えると、​ミスマッチが​起きにくくなります。​無理の​ない​通学頻度で​卒業でき、​かつ進路の​目標に​向けた​サポートが​受けられるかを​確認して​おきましょう。​

よく​ある​質問

全日制・定時制・通信制、​卒業証書に​違いは​ありますか?
卒業証書に​「〇〇課程卒業」と​記載される​学校も​ありますが、​大学や​就職先への​応募に​あたって​不利に​なる​ことは​基本的に​ありません。​大学の​出願資格は​いずれも​同じ​「高等学校卒業​(または​卒業見込み)」です。
通信制高校に​転入すると​今まで​取った​単位は​どうなりますか?
在籍していた​全日制・定時制で​修得した​単位は、​通信制高校に​転入しても​引き継げる​ことが​多いです。​ただし学校・​時期に​よって​条件が​異なる​ため、​入学前に​ご確認ください。​詳しくは転入・編入で​確認したい​ポイントも​ご参照ください。
通信制高校でも​高校生らしい​経験​(文化祭・修学旅行など)は​できますか?
学校に​よります。​スクーリングに​行事を​組み込んでいる​通信制高校や、​週数日通学コースを​選べば​それに​近い​体験が​できる​学校も​あります。​見学・説明会で​どんな​行事が​あるかを​具体的に​聞いてみるのが​おすすめです。
定時制高校と​通信制高校、​どちらが​「楽」ですか?
どちらも​卒業に​必要な​単位数は​同じです。​「楽」と​いう​観点よりも、​「自分の​生活リズムに​合っているか」​「進路の​目標に​対して​サポートが​得られるか」を​基準に​選ぶと、​3年間​続けやすくなります。
通信制高校に​通いながら​大学受験の​勉強は​できますか?
できます。​ただし​多くの​通信制高校は​「高卒資格の​取得」が​主目的の​ため、​大学受験対策は​別途取り組む必要が​あります。​受験指導まで​一貫して​行う​サポート校と​組み合わせるか、​塾・予備校を​併用するのが​一般的です。​アップ高等学院では​提携通信制高校との​組み合わせで、​卒業サポートから​大学受験指導まで​一貫して​提供しています。
アップ高等学院

この​記事の​執筆・運営

アップ高等学院 編集部。​研伸館・個別館などを​運営する​アップ教育企画グループの​通信制高校サポート校​(兵庫県西宮市・西宮北口)です。​掲載内容は​2026年度学費要綱および​文部科学省の​公開情報に​基づいています。

通信制高校+大学進学を、​一貫して​サポート

アップ高等学院は、​阪急西宮北口駅直結の​大学進学に​特化した​サポート校です。​提携通信制高校と​組み合わせる​ことで、​高卒資格の​取得から​大学受験対策まで​1つの​場所で​完結できる​環境を​整えています。
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