医学部の推薦入試が行われています。中には入試問題を持って帰ることができる大学もあります。「全然できなかったから封印しました」という生徒もたまにいますが、そのまま放置してしまうのではなく、しっかりと解きなおしを行いましょう。その時に気を付けるべき点をいくつか紹介します。
(数学・化学・物理担当 大矢浩祐講師)
① まずは答え合わせから
現実を直視したくないと言って、見直しをしない生徒が時折います。しかし、それはとてももったいないことです。自習室ではなかなか緊張感をもって演習できない人も、入試という本番ではそうではないはずです。その緊張感の中で自分がどこまで解けるのか、本来の力の何パーセントを出すことができているかを知るよい機会だったはずです。入試が終わってすぐ見直しをすることで、問題を解いているときの自分の気持ちや周りの様子などを鮮明に覚えていて、どうすればよかったのかを考え、次へとつなげることができます。そのためにも、まずは自分がどれくらいできているのか知ることはとても大切です。答えが分からない場合には講師に聞いてください。
② 分析する
入試問題では満点を取る必要はありません。合格するために必要なラインは各大学である程度決まっています。今回の入試では、どこまで解けなければならなかったのか、解けなくてもよかった問題はないか。自分が解けなかったのは、時間が足りなかったからなのか、それとも解き方が分からなかったのか。こんなことを考えてみてください。もちろん自分では判断できない部分もあると思いますので、講師に見てもらうことも必要です。授業で似た問題が扱われていた場合もあります。しっかり分析しましょう。
③ 解きなおす
分析が終われば、もう一度解きなおしてください。時間があれば、落ち着いていれば解ける場合もあります。あっていた問題もできれば解きなおすことをおすすめします。そのときはたまたま解けたとか、なんとなく解いたらあっていたという場合もあり得ます。この解きなおしでも解けない問題は、自分の苦手な分野だと分かります。まずは講師に質問して、適切な解き方を知るようにしましょう。
④ 単元の見直し
もし、解きなおしをした上で自信の持てない単元があるなら、テキストや問題集を用いて、単元全体の見直しも行いましょう。量が膨大になるので、Medi-UPであれば個別授業を補講でとるなどして、対策を行うこともできます。これもぜひ講師に相談してください。
とにかく、入試問題を解きなおしもせず放置してしまうのは本当にもったいないです。しっかりと見直しをして次の入試へとつなげていかなければ、成長することはできません。もしかしたら、今回の問題と同じテーマの問題が、別の大学の一般入試で出題されるかもしれません。これは本当によくあることです。「あぁ、この前解いた問題なのに」と後悔してしまうのは本当に悔しくないですか?
一般入試へ向けたラストスパートです。「百里を行く者は九十を半ばとす」ということわざもあります。最後まで気を抜かず走り抜けましょう。
Medi-UP講師
大矢 浩祐
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