推薦入試が始まり、その結果も続々と出ています。よい結果が出た方はおめでとうございます。これまでの努力が報われて喜びも大きいことでしょう。残念な結果となった方も、まだまだ入試は続きます。次の試験に向けて頑張っていきましょう。すでに試験を受けた方は実感していることと思いますが、試験本番は本当に緊張するものです。いつもはしないようなミスをしてしまい、焦って問題を読み取れず、思ったように解けなかった。そのような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。その科目だけならまだしも、ほかの科目にも引きずってしまうこともあるかもしれません。どのような意識で試験に臨むべきでしょうか。考えてみましょう。
(数学・物理担当 大矢圭祐講師)
一般的に言うと、私立医学部入試で合格するためには6割から6割5分程度得点する必要があります。大学によって変わりますが、目安としてはこの程度でしょう。すごく当たり前のことを言いますが、満点を取る必要はありません。極端なことを言えば、8割の問題を8割の正答率で解答できれば6割4分です(実際にはこんなに単純な話ではないでしょうが、、、)。これでも合格点に十分に届きます。少しくらい手を付けられなかった問題があったとしても絶望することはありません。特に数学では、時間内では到底解き切れないような計算を求められることもあります。そのような場合はむしろできる問題を探していく方が点数は上がることでしょう。このような話を生徒としていると、意外と気づいていない人が多いのですが、小問の中では後ろの方の問題が簡単に解けてしまう場合があります。1つの問題が分からなかったとしても、その後の問題にも目を通すようにすれば、すんなりと解ける問題が見つかることがあります。そこであきらめてしまってはもったいないです。最後まで考え抜くようにしましょう。
今日は試験中に意識することについて書きました。できない問題があっても絶望しない。できる問題を最後まで探す。これだけです。合格点についても、試験中には判断のしようがありません。突然問題の難易度が変わることもあり得ます。自分の感覚で勝手に不合格と決めつけないようにしてください。試験中は最後まで全力を出し尽くしてください。ただ、これらはすべてそれまでにきちんとした準備をしたうえでの話です。入試までもう少しです。頑張っていきましょう。
Medi-UP講師
大矢 圭祐
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