Medi-UP化学科の柴田です。
4月から本格的な受験勉強が始まり1か月ほど経過しました。浪人生活に慣れてきたと同時に色々と問題が出てくると思います。今一度この1か月を振り返って、問題点を1つ1つしっかり修正していきましょうね。
さて、今回は浪人生の自習についてお話したいと思います。私自身も浪人を経験しましたが、当時最も大切にしていたのが自習の時間です。予備校にもよりますが、1日の中で授業を受けている時間は平均すると大体5時間程度かなと思います。私は浪人時代には「1日最低10時間」を標語にして生活していました。平均だと11時間前後はやっていたと思います。そうすると一日のうち約6時間を自習に費やすことになります(1日の勉強時間の55%程度)。
受験生の視点で考えるとどうしても授業を受けている時間に目が行ってしまうと思いますが、自習時間の方が長いんですね。しかも自習というのは講師のサポートもない時間になるので自分で質を高めることが重要になります。自習時間の使い方で合否が決まるといっても過言ではないでしょう。
言うまでもなく、自習でも勉強の質を担保するためには「無駄な時間」を減らすことが大事です。「無駄な時間」ができる要因は様々ですが、一番は「悩み過ぎ」だと思います。自分の学力に対して難しすぎる問題に悩み続けると頑張っているのに成果がなかなか出ない。。。という状況に陥ってしまいます。学力に応じて適切な難易度の問題に適切な時間だけかけるというのは受験生が独力で行うのは難しいと思います。したがって、「自習ではできないことをできるようにする」のではなく「できるようになったことの精度を上げる」のに使うことを意識しましょう。つまり復習です。
これが本当に大事で、理解することと実際に解けるかどうかは全くの別物です。答えを見れば分かるけど自分で解けない状態。これが一番危険です。なんとなくできるようになった気になってしまいます。自分も一時期その状態になり、自分の手ごたえとは程遠く、成績が伸び悩んでしまいました。
このときに、難しい問題を好んで扱ったり、授業の予習を先取り的にどんどん進めていたりした自習時間の使い方を一度見直して、テキストの同じ問題を丁寧に細かいところまで意識しながら解きなおすことに時間を費やしました。すると新しい知識などは一切得ていないにも関わらず、応用問題まで解けるようになり成績が一気に上がりました。
演習や模試でなかなか思うように点数が取れないとお悩みの方は試してみてください。授業以外にも色々とやらないと不安になるかもしれませんが、講師目線で話すと本当に本当に復習だけ完璧にしてくれれば大満足です。自習時間はとにかく授業の復習を徹底して行い、それでも余裕ができれば問題集などに手を出すといいでしょう。
Medi-UP 化学担当
柴田祐志
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