既にご存知の方も多いかと思いますが、近年の大学入試の傾向として「選抜方法の多様化」があります。このブログでも何度か取り上げていますが、従来は学科試験の成績で合否がほぼ決まる「一般選抜」が主流でしたが、最近は「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」を導入する大学が増えており、医学部入試も同様の傾向となっています。これは、現行の「学習指導要領(学校で学ぶ内容)」が「思考力、判断力、表現力」を高めることを主眼に置いていることから、これらの能力を評価・判定するためには学科試験だけでは十分ではないという状況が発生した事が背景としてあります。文部科学省も各大学に「 一般選抜のほか、各大学の判断により、入学定員の一部について多様な入試方法を工夫することが望ましい。」と通達していることからも、この流れは今後さらに定着していくものと思われます。
これらの新しい選抜方法に共通しているのは「入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する」という点です。学力以外の「意欲」や「適性」を判断するには「面接」や「志望理由書」「活動報告書」などが用いられることになりますが、ひと口に「総合型選抜」「学校推薦型選抜」と言っても大学ごとに重視する(評価する)項目は異なるので、各大学の試験がどのような点を重視(評価)して、どのような学生を求めているかを知ることが非常に重要になります。言い換えれば、自分の長所や活動履歴が評価される大学(入試方法)を探して受験することで、合格の可能性を高めることができるということになります。
今では私立大学医学部は24大学が、国公立大学医学部は38大学が学校推薦型選抜・総合型選抜を実施しています。これだけたくさんの大学で実施されていると一つひとつを丁寧に調べて自分に合った入試方法を実施している大学がどこかを探すのは非常に煩雑で時間のかかる作業になります。Medi-UPでは全国の医学部入試情報を1冊にまとめた入試情報誌を発行していますが、効率よく必要な情報を入手するには、このような冊子を活用することも有効な手段になります。今回Medi-UPではこのブログの読者限定で、ご希望の方に「2024年度受験用 全国国公立/私立医学部入試情報」誌を無料で進呈することといたしました。2024年度入試版のため在庫限りになりますが、2025年度版発行(10月末予定)までの数か月間はお使いいただけますので、ご希望の方は下記入力フォームより「ブログを見ました」等ご入力の上、お申し込みください。
また、学校推薦型選抜、総合型選抜についてのご相談も承っています。こちらについても、最寄りのMedi-UP各校舎までお問い合わせください。
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Medi-UP 森 憲
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