医学部受験のプロが、これまでの経験や知見をもとにアドバイス!
今回は、大阪市立大医学部医学科 Y・Y さんからのメッセージです。
小児科医として活躍しているある先輩の言葉を紹介します!
受験生はいよいよ一般入試まで残りわずかになり、高2生も受験を強く意識する時期になってきました。頑張りどころです。
でもそんな時期だからこそ、以前6年間Medi-UP の講師として活躍し、今は大阪市立大学の小児科医として勤務しているある先輩の言葉を紹介したいと思います。
日々の受験勉強はとても大変だと思います。
でも皆さんがなりたい医師という職業はとても崇高な職業です。「面接で聞かれるから」だけではなく、今一度なぜ医師になりたいのか、考えてみてはいかがでしょうか。
「あなたはなぜ医師になりたいのですか。」
今回これを取り上げたのは、医学部入学後に感じる皆のモチベーションの差について考察したいと思ったからです。
医師になることにはそれ相応の責任が伴い、生涯学び続ける覚悟をすることに他ならないと思います。
だがそうばかりではないのが実情です。医学に対する情熱が低い同僚もなかにはいます。その違いは何から生まれているのかを考えた時、原点の、何故医師になろうと思ったのかという点が重要だと思います。
志望理由は大きく分けて4つのパターンに
医学部のある先生が言われるには、志望理由は大きく分けて4つのパターンに分類されるそうです。そのうち一つに「偏差値的に入れたから」というものがあります。
学力があるのは称賛されるべきことではありますが、果たしてその理由だけで今後10年、20年と続く医師生活をフルに送っていくことができるのでしょうか。
日本の医学部とアメリカの医学部のちがい
昨夏私は学校のプログラムでアメリカに渡りました。その時に感じた日本とアメリカとの大きな違いの一つが医学生の精神的成熟度です。
アメリカの医学部はunder schoolとして4年間医学部以外の大学を出た後に入学する、いわば院としての位置づけです。従ってアメリカの医学生は、医師という職業に対するprofessionalとしての意識が非常に強いです。このことは単に「制度が違うから」では片づけられない問題を内包しているように感じてなりません。
「まだまだ先の話」ではない!強く将来を思い描いて欲しい
まだ中高生の皆さんには気の遠くなるような話だとは思います。でも、だからこそこう言いたいです。
「まだまだ先の話、ではない。医学部医学科に入る時点で将来身を置く職業を選択することとほぼ相違ないのだという認識をしてほしい。」
「あなたはなぜ医師になりたいのですか。」
医師という職を高校の時点で選ばなくてはならない皆さんが、10年後、20年後どのような医師になっていくのか。選択できる今だからこそ、強く将来を思い描いて欲しい、そう願ってやみません。
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