難関校合格に導くアップ教育企画がお届けするブログ
医学部受験、大学受験などの情報をお届けします!

続・強者の戦略_S・Nさん(福井大学 医学部医学科)


【志望校・志望学部を決めた理由、時期】

部活をやめて勉強し始めて、福井大なら何とか届くかもしれないかも…と思ったからです。ER医(救急外来医)の教育カリキュラムがしっかりしてそうなところも志望理由の1つです。



【出願した大学と学部学科】

前期:福井大学 医学部医学科(合格)


後期:福井大学 医学部医学科(受験せず)


私大:関西医科大学 医学部医学科 一般入試(不合格)







【大学別模試の判定】

■北大オープン(秋):A判定(総合入試理系)


■北大プレ(秋):A判定(総合入試理系)


■駿台全国模試 10月:D判定


■全統マーク(秋):B判定


■全統医進(秋):C判定



【英語の学習法】

高2の秋ごろから研伸館の香川先生の「高2英語S2[KHS]」を受けていました。毎回きちんと1時間弱かけて予習をして香川先生に見てもらっていました。英作文は人によって書き方が違うので、自分の解答をより良いものに変えてもらう書き方を学べることは有意義でしたし、文法のミスも教えてもらえるのでとても助かりました。でも復習はあんまりしていませんでした(笑)。


高3になってからは、内部選抜試験を受けても京大阪大クラスの判定が出なかったので義野先生の「阪大神大英語」を受けることになりました。義野先生は満点答案ではなく、合格答案を作りにいく授業をしてくださり、授業がとても実践的で、今思うと、「阪大神大英語」を受講して良かったかな、という感じがしています。高2の時と同じように1時間弱かけて予習をして香川先生に和訳や英作文を見てもらっていました(義野先生は忙しそうだったので)。高2と同様、復習はあまりしませんでした。


5月になり、部活を引退してからは、香川先生の「パーフェクトセンター」を受講し始め、このおかげでセンター英語の点数は180点台後半~190点台前半で安定するようになりました。テキストの補充問題(授業で扱った内容の類題になっています)は毎週1時間以上かけて全部やり、香川先生がセンター試験の問題を改題して作成してくれた『センター試験NEO』もやっていきました。


夏から、『話題別英単語 リンガメタリカ』を使って毎朝ディクテーションをするようになりました。1日長文1個ずつのペースで、1. 2,3回聴いて大意をとる、2. ディクテーションで全文を書き取る、3. 音声を流しながら後追いでまねして音読、4. シャドーイング、みたいな感じでやっていました。1時間くらいかかるけど、めっちゃオススメです。文の構造が感覚でとれるようになるし、英文を読むリズムみたいなものがつかめるようになるので、センターレベルやったらリズムに乗ってスーって読めるようになります。10月くらいからはセンターの過去問でディクテーションしていました。


センター後は、医療的な英文に慣れるために『医学部攻略の英語』(河合出版)をある程度やって(掲載されている英文の3分の1くらい)、学校の先生に添削をお願いしました。次に、学校の医療英語の補講にも参加しました。これらの内容を消化していたら本番1週間前になっていて、ここから毎日福井大の過去問を1日1年分ずつやっていきました。福井大の英語は4問110分です。1問目は小問が15個ぐらいある穴埋め問題、2問目・3問目はよくある長文問題で、どちらかが医療系でどちらかが小説・会話系になります。4問目は自由英作です。時間配分は、1問目を15分以内で終わらせ、残りの大問3つをそれぞれ30分でやり、残った時間を見直しに充てていました。うまくいったら時間が余り、難しい年でも最悪ぎりぎりで全部の解答を書けていたと思います。




【役に立った英語の参考書・問題集】

◆『センター試験NEO』


香川先生が作ってくれる、センター試験の問題を二次試験向けに改題した問題が載っているプリントです。ちょうど手頃なレベルの問題で、めっちゃ気に入っていました。


◆『話題別英単語 リンガメタリカ』(Z会出版)


ディクテーションの題材として使用しました。センター後は医療系の英文8個を、朝起きてすぐに毎日1個ずつディクテーションしていき、2~3周取り組むことができました。



【数学の学習法】

高2の5月から研伸館の松下先生の「高2数学S[IIIC]」を受けていました。でも、予習はやったりやらなかったりまちまちで、授業中もうとうとしていました。松下先生、ごめんなさい。高3の「京大阪大・医学部理系数学」になってからは予習、復習をちゃんとしようと心がけるようになりました。授業のある日の昼ぐらいから焦り始めて学校の空き時間で予習をちょこちょこやり(全部で1時間ぐらい)、分からない問題があったら数学のできる友人に聞いたりもしました。予習はこんな感じで中途半端でしたが復習はきっちりやろうと思い、授業で扱った3問は見直しのみならず解き直しも絶対にしました(類題は無視ですが…)。後期になってからは演習になったので、演習で出た問題も必ず復習しました。松下先生が配ってくれる補助プリントも出来る範囲で手を出していました。


福井大の過去問はセンター後に始めて、2008年から遡って1日1年分(大問4つ)ずつやっていきました。でも、2003年ぐらいになると福井医科大時代の問題になり、相当細かい計算問題が出てきたのでいったんやめることにしました。次にやり始めたのは後期の「京大阪大・医学部理系数学」の演習問題の解き直しです。後期の演習は毎回2題扱っていたので、1日に2回分ずつ(入試を想定して4題にしました)解き直していき、冬期講習と夏期講習の問題も解き直しました。


これが終わったら再び福井大の過去問に戻り、2009年から2013年まで解いていきました。福井大はベクトルと二次曲線がよく出題され、計算量の多い問題も出ます。出来は、いつも3完を目指して頑張っていましたが、うまくいって2完半、悪い時は1完+部分点ぐらいしか取れていませんでした。



【役に立った数学の参考書・問題集】

◆研伸館の松下先生の補助プリント


僕はかじる程度にしかできなかったけど、これさえ毎日きちんと全部こなせれば、そこそこの医学部を受けても対応できると思います。



【国語の学習法】

学校の授業を真面目に聞いて頑張りました。高1の時から学校の先生が記述問題を扱っていたので、ちゃんと自分なりの解答を作るようにしていました。高2の途中くらいから、神戸大や阪大の模試の問題を扱うようになり、それもちゃんと予習してから授業を受けていました。こうして結構記述の練習を積んできたので、高3になってマーク式の問題を解くようになっても、いきなり選択肢を見るのではなくて、問題文を読んだら自分で解答を考え、その後に選択肢を見て自分の解答に近いものを選ぶようにしました。うまくいく時は170点を超えるときもありました(悪いときは100点を下回ることも…)。


古文の単語は、学校の先生が配ってくれた市販の古文単語集に載っている単語を単語カードに書きながら覚えていきました。



【役に立った国語の参考書・問題集】

◆学校の先生にもらった古文単語集


高3の秋くらいからちょっとずつ覚え始めました。



【理科の学習法】

化学

高3になってから、研伸館の岡内先生の「京大阪大・医学部化学」を受講しました。僕は学校の化学の授業をあまり真面目に受けていなかったのですが、研伸館の方は真面目に頑張っていました。「京大阪大・医学部化学」のテキストとOP(岡内プラクティス)をやっていました。「京大阪大・医学部化学」の予習は必要ではなかったのでやっておらず、復習は復習テストがある時にその前の週に集中してやっていました。『化学I・IIの新演習』(三省堂)や、『化学I・II重要問題集』(数研出版)は結局やりませんでした。


センター試験後は『医学部攻略の化学』を1周し、その後福井大の過去問を2009年~2013年まで解きました。



生物

もともと生物は好きで、得意科目でした。部活を引退してから、研伸館の村山先生の「理系生物」を受講しました。表面的に現象を説明するだけでなく、その現象の生物学的な本当の意味、みたいなことを教えてくださって、とても力になりました。ときどき、村山先生の毒舌にやられてグサッてくることもあると思うけど、めげずに耐えきってください。「理系生物」の予習はテキストに載っている3~4題を1時間強で解き、復習はノートの見直しだけしていました。ただ、村山先生はたまに抜き打ちテストをするので、その時には授業前にノートを真剣に読み込みました。“抜き打ちテストなのに何で事前に分かるんだろう”と疑問に思った人に答えておきますと、自分が受講していた校舎は西宮校で、その日よりも前に同じ授業が京都校で実施されていました。京都校には優しい友人がいたので、抜き打ちテストがあったらこっそり僕に教えてくれていたのです(笑)。あと、夏の「生物記述論述ゼミ」はVODではなく教室で受けた方がいいです。授業中に当てられたりするプレッシャーは半端ないけど、力はつくと思います。


学校の授業も非常に興味深かったです。学校の先生はいつもタブレットを携帯していて、生物に関わる最新情報、例えば京大の研究所での研究などを紹介してくれました。高3の初めに教科書の履修が終わり、その後は様々な模試の問題の演習&解説を行ってくれました。


センター試験後は『医学部攻略の生物』を1周し、その後福井大の過去問を2009年~2013年まで解きました。福井大の生物はそんなに難しくはないですが、毎回1~2問は相当難易度の高い問題が出題されます。何かを発見した人は誰かみたいな問題があって、その選択肢に並んでいる4人とも初めて聞いた…ぐらいの問題です。そういう問題以外は、標準的な学力があれば大丈夫だと思います。



理科二科目を解く順番と時間配分

生物45分→化学50分の感じで解いていました。本番は生物で手こずって55分くらいかかりましたが、化学は意外に簡単で30分くらいで終わったので、ほっとしました。




【役に立った理科の参考書・問題集】

化学

◆研伸館の「京大阪大・医学部化学」のテキスト、OP


正直これをやりまくれば大丈夫だと思います。OPは有機、生化学、高分子(糖)を重点的にやりました。OPをやると授業内容がさらに定着します。


◆『粉骨砕身 無機化学』『有機化学 獅子奮迅』(研伸館)


これで無機、有機の基礎は固まります。


◆『医学部攻略の化学』(河合出版)


医学部チックな問題に慣れるためにやりました。



生物

◆『ADVANCED BIOLOGY』(研伸館)


生物は市販されている問題集自体が少なく、これ1冊をくり返し解くのが一番だと思います。


◆『リードα 生物I+II』(数研出版)


学校の使用教材でした。


◆『医学部攻略の生物』(河合出版)


医学部チックな問題に慣れるためにやりました。



【社会の学習法】

センター地理

部活を引退してから、研伸館の南先生の「センター試験地理」を受講しました。とても分かりやすく、めっちゃ面白くて良い授業でした。南先生の言う通りに、流されてやってればいいと思います。僕は『鉄壁地理問題集』は復習テスト前に一気にやっていたけど、毎週その都度やっていった方がいいと思います。



【役に立った社会の参考書・問題集】

◆『鉄壁地理問題集』(研伸館)


これを南先生の言う通りのペースで何周もやれば、大丈夫だと思います。



【科目別学力自己評価】







【センター試験から二次試験までの各科目の勉強の比重】







【センター対策の方法】

過去問は何年分解きましたか?

国語は2004年~2012年、英語は2003年~2013年、リスニングは2009年~2013年をやりました。



過去問以外を使った対策はしましたか?

学校でいろんな予備校の過去の模試を12回分やりました。



いつごろからセンター対策に本腰を入れましたか?

12月



センター対策について、後輩へのアドバイス!

9月くらいからセンターの対策は始めておいた方がいいと思います。センター3割、二次7割みたいな感じでやり始めて徐々にセンターの割合を増やしていって、12月くらいからセンター10割でセンターばっかりやったらいいと思います。



【福井大医学部 現役合格への秘訣!】

今年に関しては理科が簡単だったので数学が取れたことが秘訣だったと思います。これからも数学で合否が決まると思うので、標準問題で落とさないように、取れるところでしっかり点数を稼ぐことだと思います。




【二次試験の受験会場の雰囲気や面接待機場の雰囲気】

受験会場はピリピリした緊張感があり、人が多いので熱気や臭いでモワっとしていました。それが嫌だったので、昼休みは外に出て新鮮な空気を吸い込みました。面接待機場もピリピリしていました。



【入試面接の状況】



【入試面接の状況(大阪市大前期・不合格)】

◆面接の方法

個人面接 面接時間:約10分 面接官3人 受験者1人






◆質問内容と回答


面接官:昨日の試験は何でしたか?


 私――数学、理科、英語です。



面接官:理科は何選択でしたか?


 私――生物と化学です。



面接官:どうして生物を選択したのですか?なぜ物理にしなかったのですか?


 私――小さいころから虫が好きで、自然も好きだったので、生物に親しみがあったからです。



面接官:物理から逃げた、というわけではなくて?


 私――はい。



面接官:物理はできましたか?


 私――そこまで深いところまでやっていないので分からないです。



面接官:じゃあ。あなたは数学が得意ですか?


 私――数学は不得意な方です。



面接官:数学は診断学などでも必要だよ?これから物理と数学を頑張らないとね。


 私――分かりました。



面接官:では、あなたが他ではなく福井大を選んだ理由は?


 私――大きな理由は3つあります。まず、僕は将来ER医になりたいと思っているのでERの制度を早期から導入していて、教育カリキュラムがしっかりしているところがその1つです。



面接官:それ、ネットに載っているよね。


 私――え?



面接官:何か他に自分だけのオリジナリティーのある理由はないの?


 私――僕は大学に入ってからも英語を頑張ろうと思っているのですが、英語での臨床実習があったり、ネイティブの…



面接官:それもネットに載っているよね、何か他にないの?


 私――将来働く上で、体力は必要不可欠だと思っているのですが、そのためにも大学に入ってからもサッカーを続けたいと思っているので、西医体で優勝するなどスポーツが盛んでサッカー部も強いことです。



面接官:じゃぁ質問する人を変えます。これからは私が質問します。よろしくお願いします。


 私――よろしくお願いします。



面接官:さっき、虫が好きって言っていたけど、具体的にどんな虫とかあるの?


 私――はいオサムシです。



面接官:オサムシって?


 私――オサムシは、手塚治虫のオサムシで、空は飛べないんですけど、地上では最強みたいな感じで…僕はフォルムが好きなんですけど…日本はあんま派手な奴はいなくて、地味な奴ばっかです。



面接官:外国にはいるの?


 私――はい。あと北海道にもいて、あ、マイマイカブリって知っていますか?



面接官:あ、マイマイってカタツムリのこと?


 私――はいそれです。マイマイカブリは日本にしかいないみたいで、海外からマニアがこぞってやってくるみたいです。



面接官:分かりました。では君の調査書にサッカーでインターハイベスト8,16って書いてるけど、全国?


 私――いえ京都です。そこまで強くないです。



面接官:レギュラーだったの?


 私――いえ、頑張ったんですが、とても下手でダメでした。


面接官:そうなんだ。


 私――何か、スポーツ推薦で入ってくるやつがいて、そいつらがばけもんみたいに強くて、全然勝てませんでした。


面接官:それは難しいね。仕方ないね。


 私――はい。頑張ったことは頑張ったんですけど。


面接官:じゃあ、質問する人を変えるよ。


 私――分かりました。


面接官:じゃあ僕から。ちょっと答えるのが難しいことを聞くかもしれないけど、その時は別に答えなくてもいいからよろしくね。


 私――よろしくお願いします。



面接官:さっそくだけど、後期も福井大だよね。どうして?


 私――さっきも言った通り…ER医の…



面接官:そうじゃなくて、福井の土地のどこが気に入っているの?


 私――えー、自然が多いところです。



面接官:家から遠いけどいいの?


 私――それは我が家の教育方針で、下宿して苦労しろと言われているのでちょうどいいです。



面接官:雪とか多いけど大丈夫?


 私――あまり雪に慣れてないせいか、雪を見るとすごくうれしいくらいです。



面接官:そうか。君は面接の練習をしてきたの?


 私――はい。学校で1回してきました。



面接官:それは先生に頼んで?


 私――はい。


面接官:じゃあ終わりましょうか。


 私――ありがとうございました。



【プロフィール】

◆血液型


A型



◆好きな色


オレンジ色



◆好きなアーティスト・歌


Goose house



◆好きな番組


「探偵!ナイトスクープ」、「めちゃ×2イケてるッ!」、「水曜どうでしょう」




◆好きな作家・本


有川浩、福岡伸一、百田尚樹




◆好きな(オススメ)飲食物


チャイティー、ジャスミンティー、甘酒、緑茶




◆高校時代はまってしまったこと


サッカー、Goose house




◆本気で勉強し始めたきっかけは?


部活を引退した後。




◆受験前のリラックス方法


Goose houseの曲を聴くこと。あったかいお茶を飲むこと。友達としゃべること。




◆小学校時代しでかしてしまった大変な事


マンションの屋上から氷を蹴って下に落として遊んでいたら、バレてかなり怒られました。




◆受験勉強で一番辛かった時期


ずっと辛かったです。




◆受験勉強以外で頑張ったこと、取得した資格など


サッカー




◆高校3年生のときの一番の思い出


サッカー部




◆感銘を受けた算数・数学の問題


研伸館の松下先生の期待値一発解法?



◆親や親戚に医師はいますか?


いません。




◆医療系のドラマなどは見ましたか?


見ていないです。




◆最近、気になった医療系のニュースは?


STAP細胞についてのニュース。




◆部活動はしていましたか?(引退時期は?)


サッカー部(高3のインターハイで引退しました)




◆ボランティア活動はしましたか?


グラウンドを使って行われたサッカースクールのお手伝いをしたことがあります。




◆医師を志したきっかけは?


もともと生物が好きだったのと、おばあちゃんが入院したことがきっかけで気持ちが固まったこと。




◆医師として20年後の将来像は?


ER医として、へき地で働く。




◆興味のある診療科は?


救急




◆今までで一番つらかったこと


おばあちゃんが入院したこと。




◆面接対策はどのようにしましたか?


京都校進学アドバイザーの湯川さんに3回くらい、学校の先生に2回くらい面接練習をやってもらいました。




◆本番の面接直前の心境はどのようなものでしたか?


オニ緊張しました。当日の朝、ホテルでちょっと吐きました。





強者の戦略申込

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

研伸館高校生課程

研伸館高校生課程

東大・京大・阪大・神大・国公立大医学部および関関同立の大学受験指導は研伸館にお任せください。 大阪(上本町・天王寺・豊中)・兵庫(西宮・住吉・三田)・京都・奈良(学園前・高の原)に教室のある、現役高校生専門の大学受験予備校・進学塾です。

関連記事