大阪医科薬科大学医学部が『公募制推薦入試(専願制)※仮称』 を新たに実施することがアナウンスされています。
注目の入試の内容は、以下の通りです。
■募集人員 10 名 :専願制
■出願資格(主な項目)
① 現役生 (2024年3 月に卒業見込みの者)
② 評定が4.0 以上
③ 英語資格 (英検であれば2級以上)
■試験日 令和 5(2023)年 11 月
■試験科目 基礎学力試験(数学)、基礎学力試験(理科)、小論文、面接
現役のみで専願となることから、国公立大学を必ず受験したい人と高卒生は受験できません。私立を専願で受験する現役生にとっては、チャンスの広がる可能性のある医学部入試となるはずです。
評定4.0以上が必要な専願制の推薦入試は、兵庫医科大学の公募推薦や関西医科大学の特別枠など、例年行われている入試枠が他にあるので、受験資格のある受験生は悩ましい出願の選択を迫られるかもしれません。
どの入試枠を受験するかの適性を考えるうえで、これから発表される配点等の詳細を踏まえなければなりませんが、この新入試では英語の学力試験は行われないことも大きな特徴の1つです。
出願時には英語資格が必要ですが、英検2級以上相当ですので、医学部受験生にとって英語資格の取得は難しくないでしょう。数学と理科の力に加えて、『小論文・面接』の対応力が一般入試よりも求められるはずです。
『小論文・面接』および、出願時に提出する『志望理由書』では、この入試の出願資格の第1項目である、【人物・学力ともに優れ、かつ医師となる適性と明確な目的意識を持った者】であるかどうかの評価がされ、合否に影響を与えると考えられます。
ちなみに、大阪医科薬科大学医学部はこれまで現役生のみが出願できる「至誠仁術入試(専願制)」を行っていましたが、公募推薦入試の実施に伴い廃止となります。「至誠仁術入試(専願制)」は合格者数が例年1名程度に留まっていました。新規に実施される公募推薦入試は年内で10名の専願の合格者が出ることになるので、一般入試の難易度への影響も注目されます。
Medi-UP 土肥真輔
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