8/10(木)に北里大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンライン形式で医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
大学の特色について
北里大学医学部は、破傷風菌の純粋培養に成功し、免疫の血清療法を確立した北里柴三郎を学祖と仰ぎ、1914年に伝染病の研究機関として、私立北里研究所を設立したことにさかのぼります1962年に北里研究所の50周年記念事業の一環として、東京都港区白金に衛生学部をもって創設し、1970年に医学部が創設されました。薬学部、水産学部、看護学部、衛生学部を改組した理学部と医療衛生学部、獣医学部、海洋生命科学部、未来工学部の8学部を擁する「生命科学の総合大学」です。2017年には臨床教育研究棟(IPE棟)が完成し、2024年には多様化・高度化する医学教育のニーズに対応する拠点として、地上6階建ての医学部新校舎が完成予定です。北里大学は北里大学病院。北里大学北里研究所病院、北里大学メディカルセンターの3つの大学附属病院があります。そのうちの1つである北里大学病院は、相模原キャンパスに隣接し、病床1200床の高度先進医療を提供する特定機能病院として、世界レベルの実習環境が整っています。
相模原キャンパスがある相模原市は神奈川県の中の北部に位置しており、政令指定都市として、横浜、川崎に次いで3番目に現在では人口が多い約71万人の都市です。医学部は相模原キャンパスにあります。最寄駅は小田急線の相模大野駅というところにあり、そこからバスで25分ほどのところにありますが、相模大野駅から大学直通の無料のスクールバスが出ています。
北里大学医学部のカリキュラムは、独自の「6年間の一貫教育」です。6年間の一貫教育を通して医師としての自覚やスキルを育みます。基礎医学、総合医学教育、臨床医学(臨床実習)を1年ごとにカリキュラムを区切るのではなく6年間を1まとめとして教育を実践しています。1年次の早期に病院体験当直やベッドサイド教育を実施して医療の最前線を体験します。救急科、外科、小児科の3科を緊張感に満ちた実際の医療体験現場で、医師となる心構えや目的意識を早い時期から養えます。また動植物の自然環境や環境保全型の畜産について宿泊体験する北海道八雲牧場実習や、学祖の北里柴三郎の出身である熊本県小国町で農村実習も特徴です。また、2年次後期から4年次前期の2年間で行う「器官系別総合教育」は、人体を臓器別に分け、疾患を総合的に捉え、診断から治療に至るまで系統的に学ぶ教育で、医学部創設以来行っています。5年次には薬学部、看護学部、医療衛生学部の4学部と2つの専門学校の学生が集う「オール北里チーム医療実習」を行います。
令和5年度第117回医師国家試験では新卒の合格率96.5%という合格率となり、私立大学医学部31校中14位でした。国家試験対策は学習支援研究部門を設置し、専属の教授を配置し2年次から対策を行っています。
求める学生像について
北里大学医学部医学科の基本理念の1つが、患者・家族の立場に立って考えることができる思いやりと命に対する畏敬の念をもって医療にあたることができる「人間性豊かで優れた医師の育成」です。
現代医療で特に重要視されるチーム医療の観点から、人望や包容力など「リーダー」としての資質を備え体系的な医学知識と医療技術をもった医師を養成するために、患者・家族の立場に立って考え、行動でき、一人の人間として相手に共感できる思いやりを持つ学生を求めています。
2024年度一般選抜入試について
2024年入試変更点は、2点あります。
学士入学者選抜試験が、一般選抜と同日実施から11月実施に変更されます。試験方法は学校推薦型選抜と同じ選抜方法になります。
また、一般選抜の1次試験会場が、収容人数拡充のため東京ドームシティ(東京)からパシフィコ横浜ノース(横浜)に変わります。出願時に横浜か相模原キャンパスのどちらかを選択しますが、横浜会場の収容人数が定員に達すると相模原キャンパスでの受験になります。
一般選抜については、試験内容をはじめて昨年度入試と変更はありません。現役で合格できる割合については、昨年の前期一般選抜の実績でいうと、受験者約20%、合格者約15%という結果でした。これは、入学者全体としてもあまり変わらないということです。
一般選抜の入試結果については過去5年間の結果をご紹介いただきました。2023年度入試については募集人員74名に対し受験者1,907名、1次合格者488名、正規と繰上を合わせた最終合格者は308名でした。1次試験の合格最低点は273点(500点満点)でした。1次試験合格ラインは例年6割ほどですが、最終合格ラインを考えれば7割を目指しましょう。
北里大学医学部の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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