9/4(月)に金沢医科大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンライン形式で医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
- 金沢医科大学の特色について
- 2024年度総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(指定校・指定地域)の募集人員と試験日程が変更
- 2024年度一般選抜(前期・後期)の1次試験会場が変更
- 金沢医科大学医学部特待生制度
金沢医科大学の特色について
金沢医科大学は、1972年に開学し、医学部・看護学部の2学部を有する新設医学部で、2022年には開学50周年を迎えました。金沢医科大学へのアクセスはJR大阪駅からJR金沢駅まで2時間30分で、金沢駅から北陸鉄道内灘駅まで電車とバスを乗り継いで約30分のところにあります。
建学の精神は、「良医を育てる」「知識と技術をきわめる」「社会に貢献する」の3つです。医学部のアドミッションポリシーにある「求める学生像」では、知的好奇心が旺盛で、学ぶことへの集中力、忍耐力、持続性を備えている人を最も求めています。
金沢医科大学のカリキュラムの特徴は、初年次教育の充実です。1年次の一般教育科目では、文章力・思考力・対話力を養成するためのアカデミックスキルズ、思考力を養成するためのクリティカルシンキングを実施しています。また、専門教育科目では、1年次の春から解剖実習を行いプロフェッショナルとしての意識を早期から身に着けることを意識しています。
臨床現場を想定した医師国家試験問題に対応するため、他大学に先駆けて3年次の終わり頃にCBT・OSCEを実施しています。確実な臨床能力を習得するため、4年次からクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)を行い、卒後臨床研修により近い実習を行います。5年次の臨床実習では、金沢医科大学病院、金沢医科大学氷見市民病院、能登北部地域医療研究所の各地で1週間滞在し、へき地医療や在宅医療の研修を行っています。2023年度第117回の医師国家試験の新卒の合格率は93.8%でした。
医学教育海外研修プログラムも充実しており、1年次にニュージーランドのオークランド大学での海外語学研修、5~6年次にアメリカのハワイ大学、マクデブルク大学で約4週間の医学研修を2023年度は4年ぶりに現地への派遣を再開します。
2024年度総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(指定校・指定地域)の募集人員と試験日程が変更
2024年度入試変更点として、総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(指定校・指定地域)の募集人員がそれぞれ15名(昨年度は14名)、5名(昨年度は6名)になります。また、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願期間、試験実施日等が昨年より1週間遅くなります。
出願書類についてですが、総合型選抜(AO入試・卒業生子女入試)・学校推薦型選抜(指定校・指定地域)の出願書類の推薦書は、点数化はされませんが、2次試験の面接の材料となります。推薦書は保護者や高校の先生、予備校の先生等が記入することが多いです。自己推薦書については、2次試験の配点60点で点数化されます。推薦書は、2次試験の個人面接での質問材料となり、調査書・履歴書及び活動実績書とともに配点140点で点数化されます。個人面接では、これらの提出書類を中心に医学を学ぶ意欲、思考力、判断力、表現力、協調性、コミュニケーション力を評価します。
2024年度一般選抜(前期・後期)の1次試験会場が変更
2024年度入試より、一般選抜(前期・後期)の1次試験の試験会場が変更されます。一般選抜・前期では東京試験場が東京流通センター、福岡試験場が福岡ガーデンパレスにそれぞれ変更されます。一般選抜・後期では東京試験場が東京流通センターになります。
一般選抜(前期)の1次試験は2日間設定されていますが、2023年度入試では2日間の受験者が多かったとのことです。大学ホームページに掲載されている1次試験の合格最高点、合格最低点は、2日間を合わせた最高点、最低点だということです。一般選抜(前期・後期)の1次試験の学科試験は素点で判定を行います。2日間受験した場合は、「試験日ごとの4科目の合計点が高い日」の点数を採用します。
一般選抜(前期・後期)の2次試験では、小論文(60分・60点)、とグループ面接(約20分・110点)が実施されます。グループ面接では「課題」についてグループディスカッションをします。グループ面接は、課題について自分の意見だけを主張するディベートではありません。周りの意見を聞いて理解し、協調性をとりながら自分の意見を述べているかどうかという討論の過程が評価されます。1次試験の合格ラインは、例年前期が約60%、後期が約65%となっています。
金沢医科大学医学部特待生制度
金沢医科大学の6年間学費総額は、3,950万円となっていますが、一般選抜・前期合格者の中から成績上位10名を対象に初年度の前期分の授業料、設備更新費、教育充実費に相当する学納金450万円を減免する特待生制度を設けています。
金沢医科大学の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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