難関校合格に導くアップ教育企画がお届けするブログ
医学部受験、大学受験などの情報をお届けします!

福岡大学医学部入試オンライン説明会2023を行いました

 10/19(木)に福岡大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンライン形式で医学部入試説明会を行いました。

 今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。

福岡大学の特色について

 福岡大学は、1972年に医学部医学科を増設した新設医学部です。キャンパスは、山陽新幹線博多駅から地下鉄空港線天神駅を経由し、地下鉄七隈線天神南駅から福岡大学のキャンパスがある最寄駅の福大前駅のところにある非常にアクセス至便な立地です。多くの建物施設を擁し、医学部医学科、看護学科、薬学部を含む9学部31学科が1つのキャンパスに集合していることが福岡大学の大きな特徴です。文系学部と理系学部のキャンパスが同じ敷地にある「ワンキャンパスの総合大学」という点で、同じ学部の学生に限らず、他学部の学生と交流しやすい環境となっています。説明会では福岡市上空から見下ろした全景のCG動画を使いながらご説明いただき視覚的にもとても分かりやすいものでした。
 福岡大学福岡大学病院、福岡大学筑紫病院、福岡大学西新病院の3つの大学病院群があります。2023年12月には、福岡大学病院の新本館が竣工予定で、最新の医療機器を備えた設備で地域医療の期待に応える中核医療機関としての役割を担っています。

求める人材像

 福岡大学医学部では、患者に寄り添い、地域社会に貢献する医師を育成することを掲げています。「FU-RIGHT」(FU-Fukuoka、R-relationship:他者との信頼関係、I-intelligence:確かな知識、G-gentleness:人へのやさしさ、H-health:国際的な視野に立った健康増進と疾病予防、T-teaching科学的探究心、論理的思考を身につけた教育的指導)は、福岡大学医学部を受験する上で知っておいてほしいキーワードで、これを卒業時に医師としての到達すべき達成目標として掲げています。最近では特に、謙虚な態度、患者さんに寄り添う姿勢、コミュニケーション力、人間力がより求められる傾向にあります。患者さんやその家族と向き合い、痛みが分かる豊かな人間性と高い倫理観を築くことができるようになることが卒業時に求められています。

学校推薦型選抜は近年数学が難化

 学校推薦型選抜については、全国から出願可能なA方式(募集人員22名)がありますが、出願資格は現役と1浪までで、全体の評定平均は3.7以上が必要です。試験は、英語・数学(数学Ⅲも含む)の2科目とグループ討論の面接です。学科試験の英語と数学は60分間で解きますが、試験時間が非常にタイトで、近年数学が難化傾向にあります。過去問題集で時間計測して十分な対策をして臨むことが必要です。

一般選抜の小論文の試験時間が50分に

 2024年度入試より、一般選抜の1次試験で実施する小論文の試験時間が50分(昨年度は60分)になります。1次試験は英語・数学・理科2科目で、2次試験ではグループ討論の面接で、1次試験で受験した小論文や調査書等の提出書類を面接の参考資料として使用し、1次試験の成績と総合して判定します。1次試験の学力試験で1点でも多くの点数を出すことが不可欠ですが、2次試験での面接の配点が50点と点数化されており、1次試験の合格ボーダーライン上の得点である場合は、面接点の結果次第で成績順位に大きく影響します。2023年度1次試験の合格最低得点率は62.5%でした。大学発行の入試ガイドには、科目別の合格者平均点も詳しく掲載されています。

大学入学共通テスト利用選抜と繰上合格

 大学入学共通テスト利用選抜は、1次試験が英語(リーディングとリスニング・数学2科目・理科2科目・国語(現代文)のみで、2次試験は推薦・一般と同じグループ討論形式の面接です。
 一般選抜も共通テスト利用選抜も2次合格発表時に、補欠順位のついた補欠通知書を出します。一般選抜と共通テスト利用選抜のそれぞれに出願し、どちらも補欠だった場合、それぞれの欠員状況により一般選抜と共通テスト利用選抜のそれぞれで繰上合格の連絡を行い、入学の意思確認を行いますので、連絡がとれるようにしておきましょう。

グループ討論の評価基準のポイント

 学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜のいずれも面接はグループ討論です。面接官3名、受験生4~6名のグループに分かれ、1人の面接官から提示された課題をもとに同じグループの受験生で話し合います。冒頭1分間の自己紹介をするように求められますが、ここから面接官の評価が始まります。医師として今後ますます重要となる多職種連携の「チーム医療」で必要となるコミュニケーション能力を養成するため、入学後の医学部教育においてグループ活動を行う機会が数多くあります。また、卒業後、医師として患者さんやその家族だけではなく他職種の人々とのコミュニケーションをとる機会がますます増えます。受験生同士の話し合いの中では、話しているときの内容だけを評価しているのではありません。話すときの態度、他の受験生が話すときの聞く姿勢や聞くときの目線を含めた態度まで評価しています。冒頭で述べた福岡大学の<求める人材像>に述べたFU-RIGHTにも通じてきます。福岡大学に出願する方は、上に述べたグループ討論での評価ポイントを踏まえて本番に臨むようにしましょう。

福岡大学医学部の受験をお考えでより詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

Medi-UP

Medi-UP

大阪市と兵庫県西宮市、京都市に開校している医系受験専門指導 Medi-UP(メディアップ)。医学部に合格したい!そんな声に応えるため、専門スタッフが一人ひとりの志望校や状況に応じた学習法などきめ細かな対策を講じます。優れた学習環境と万全のサポート体制で、個別指導授業に加え、少人数クラス授業を開講し、全てのレベルに対応します。

関連記事