Medi-UP化学科の柴田です。私立医学部の後期日程も終盤に差し掛かってきましたが、同時に、来年度の進路も決まってきた方も多いと思います。
今回は、その中でも来年度の浪人を考えている受験生がこの時期にするべきことについてお話ししたいと思います。
この時期になると浪人の覚悟を決めた受験生から「4月の授業が始まるまで、何をすればいいですか?」と聞かれることが多いです。私が「ちなみに、あなたは何をしようとしているの?」と聞くと、結構多い返答が、「3月中にこの問題集を~周しようと思っています!」などといったものです。しかもその問題集は難しい問題がたくさん載っているようなものだったりします。難しい問題を解くことは悪いことではありませんが、一般的な受験生が自習で扱うとその内容がしっかりと吸収できずに終わってしまうことも多いです。最悪、受験期間の1か月を無駄にしかねません。
この時期にやるべきは基礎です。化学で言えば周期表と周期律をしっかりと説明できるようにしたり、濃度変換の計算を確実にできるようにしたりとそういったことをやる時期です。簡単そうに見えますよね?でも案外できません。できたらそれでOKというだけです。
何が言いたいかというと、難しいことにチャレンジするのは基礎がしっかりとできていることを「確認してから」で良いわけです。1か月の間に問題集を1周できるならすればよいのですが、そもそもその問題集よりも簡単なことができていないとその問題集の内容は吸収できません。足し算ができないのに九九だけ覚えてもしょうがないのです。一番良くないのが、九九(解けなかった問題の解法)を丸暗記してしまうことです。足し算ができれば九九が理解でき、解法を覚えなくても計算することができるはずなのに、丸暗記してしまう。そして忘れては復習する。このサイクルに陥ってしまうと、かえって難しい問題を解けるようになることから遠のいていきます。大事なのは九九を勉強する前に、足し算ができることを確認しておくことです。できなければ練習が必要ですし、できれば九九に入ればよいですよね。
Medi-UPでは4月の本講座に入る前に「準備講座」や「3月講座」というのがありますが、これら講座で有効数字の計算、原子量の計算、反応式の作り方から徹底的に見直すようにしています。化学を教えていてこの時間は本当に大事だなぁと実感します。できる生徒さんでも案外穴が見つかります。基礎的なことでもできていない部分があるという事実を真摯に受け止め、謙虚に学びなおすことがこの時期にやるべきことです。穴がなくなったら思う存分、難しい問題にチャレンジしましょう。
P.S.
私も医学部受験を経験しました。現役のときには医学部とは程遠い学力でしたので、国公立の一般学部を受験するも不合格。自分は十分に勉強をやり切れていなかった自覚があったので、1次試験の帰り道に「浪人して1から勉強しなおそう」と決意しました。
おそらく、今から浪人を決意している勇気ある受験生は、かつての私と同様に、勉強を基礎からやり直したいと考えている人も多いかと思います。その気持ちを忘れず基礎から一緒に頑張りましょう。
Medi-UP 化学担当
柴田祐志
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