メディアップ化学科の柴田です。今回は入試問題が解けるようになるまでの過程について, 柴田が思うところを書き綴っていきたいと思います。
メディアップの少人数授業の化学は高3生, 高卒生ともに夏には全単元の知識をインプットし終えるカリキュラムになっています。そして9月以降に主に過去問を題材として演習でアウトプットを行っていくわけですが, このアウトプットの時期になると「やったことがある問題なのに解けない」, 「解説を聞いたらわかるけど, 自分ではできない」などの相談をよく受けます(受験生あるある)。この問題には浪人生時代の柴田も頭を悩ませたものです。勉強時間は確保してできることは確実に増えているはずなのに, 一向に満足のいく成績が叩き出せない。。。そんなときに受験生にやってほしいのは基本的な用語の定義を覚えることです。
これは受験生が大変実感しにくいことだと思うのですが, 勉強で一番大事なのは
「基本的な用語の意味を完璧に覚える」ことなのです。「そんな用語の意味覚えても, こんなんテストで問題にならへんやん」と感じることもあるでしょう。しかし, それが問題を解けない原因です。
例えば, アミノ酸の等電点を求める問題。なんとなく の公式を覚えて, そこに数値代入しているだけだったり, この問題はなんかわからんけどこういう立式をしてやるもんだと覚えているだけだったりする受験生がたくさんいます。そして, 何もわからないまま問題を解き, しばらくしては忘れて, また覚えなおして…を繰り返します。それではなかなか実力はつきません。
覚えるべきは等電点という用語の意味です。「等電点とは何か」を問うとなかなか答えられない生徒が多い印象です。等電点の意味も知らずに等電点を求めようとしていることのおかしさが分かりますか?
等電点は「アミノ酸分子全体の電荷が0になるpH」ということを覚えていれば「陽イオンの量=陰イオンの量」になればよいとすぐに想像できるはずです。そうなればそれを数式に表してみて, 計算を進めていく。。。という具合に解法なんて自然と思いつくようになります。本当に, 騙されたと思って一度実践してみてください。初めて見る問題でもなんなく解けるようになるはずです。
Medi-UP 化学担当
柴田祐志
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