お盆を過ぎましたが、まだまだ酷暑が続いていますね。Medi-UP(メディアップ)では、推薦入試対策が本格的に始まっています。この時期になると、毎年医学部受験生の間で「志望理由書」、「面接」や「小論文」の話題が上がってきます。今回はその中でも多くの大学で入試に課されている「小論文」の目的とその意義について書いて行きます。
医学部入試の小論文は、単に知識を問う試験とは異なり、受験生の思考力、論理的な表現力、人間性、倫理観、そして医療に対する姿勢を評価するための非常に重要な試験です。以下にその意義を5点挙げていきます。
①医療倫理の理解
医学部の学生には、高い倫理観が求められます。受験生が医療倫理や患者の権利、医師としての責任をどの程度理解しているかが問われます。
②論理的思考力の評価
医師には、複雑な問題を整理し合理的な解決策を見つける能力が必要なので、受験生がどのように問題を捉え、どのような論理を用いて考えを展開するかが評価されます。
③コミュニケーション能力
医師には、患者や他の医療従事者との円滑なコミュニケーションが不可欠です。小論文を通じて、受験生が自分の考えを明確かつ効果的に伝える能力を見られます。
④医療に対する姿勢の確認
小論文では、受験生の医療に対する関心や熱意、医師としての将来像なども探られます。これにより、単に知識が豊富なだけでなく、医師としての適性があるかどうかも評価されます。
⑤人間性の評価
医療は人と人との関わりが中心です。受験生がどのような価値観や人間観を持っているか、人間としての成熟度を大学側は知りたいのです。
以上のように、医学部の小論文は、受験生の総合的な資質を評価するための重要な試験要素となっています。受験直前になって、「どう書けばよいのか?」と途方に暮れないように、早目に小論文の対策をしていきましょう。このブログで具体的な対策方法もこれからご案内する予定ですので、小論文が苦手な医学部受験生は是非参考にしてください。
Medi-UP国語・小論文
玉田 純一
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。