8/12(月)に久留米大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンライン形式で医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
大学の特色について
久留米大学医学部は、昭和3(1928)年に前身である九州医学専門学校として開設した非常に歴史のある旧制医学専門学校です。医学部医学科は、昭和27(1952)年2月に設立され、医学部医学科と医学部看護学科があり、2028年には創立100周年を迎えます。医学部キャンパスは大学病院と医学部校舎が集約された旭町キャンパスです。大学病院の最上階にはドクターヘリを備えており、医学部教育1号棟では1年生から4年生までで座学を学びます。
旭町キャンパスへのアクセスは、博多駅からJR鹿児島本線で久留米駅まで所要時間約30分で、旭町キャンパスへは久留米駅からバスで約7分のところにあります。久留米駅は九州新幹線の停車駅でもあり、新神戸駅から所要時間約2時間40分でアクセスできる交通至便な立地でもあります。久留米ラーメン、焼き鳥といったB級グルメでも有名です。
久留米大学医学部の理念と求める学生像について
久留米大学医学部医学科の理念は、「国手の理想は常に仁なり」で、患者さんに寄り添い、患者さんの痛みを和らげるという思いやりの心をもった医師として一番の根幹を養成することを理念としています。求める学生像は、「医学や医療の知識と技能を能動的かつ積極的に修得できる基礎学力と学習能力がある人」、「診療や研究で実践的に活躍できる人間性・協調性・倫理観がある人」、「時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる柔軟性・積極性・向上心がある人」で、学力試験、小論文、面接でこれらの学生像にかなっているかを評価します。
医学教育の特徴とサポート体制
医学科のカリキュラムについては、1年生では教養科目、1年の後期ぐらいから基礎医学が入ります。2年生から解剖実習や基礎医学の講座があり、3年生から臨床医学も入ってきます。4年生後期に実施される教養試験CBT、教養試験OSCEに合格すれば、ステューデント・ドクターとして臨床実習に行きます。6年生になると、最終的には国家試験に臨みます。令和6年度第118回医師国家試験では新卒の合格率90.7%(107名受験、97名合格)でした。既卒者を含めた全体の合格率は84.9%でした。
入学後の成績不振者に対する指導や援助を行うサポート体制も充実しています。久留米大学ならではの特色として、学生に望ましい食習慣を身に付け、生活のリズムを整えてほしいとの願いから「100円朝食」の提供を行い、学生生活の支援の一環として大学を挙げて取り組んでいます。入学時から卒業時まで継続して個々の学生をきめ細かくサポートする学内コンサルタントというのがあり、教授1人が各学年2、3名の学生を受け持ち、入学から卒業までの相談相手となり、学校生活はもちろん勉強の面も含めてサポートする体制を構築しています。また教務担当教授と成績が悪い学生との定期的な個人面談や、保護者との連携なども行っています。また、国家試験対策についても手厚いサポートを行っており、医師国家試験対策の予備校講師をお招きし、集中講義や合宿を行っています。学生支援部会、学習対策部会では学生の意見を取り入れて反映させ、より良い大学の整備にも力を入れています。
学校推薦型選抜と一般選抜
2025年入試変更点として、新課程入試対応として数学の科目名があります。学校推薦型選抜では、数学Bのベクトルが数学Cに移行したため、数学Bは数列のみとなります。一般選抜(前期・後期)では、数学C(数学的な表現の工夫を除く)が加わります。学校推薦型選抜は、数学ⅠⅡAB(数列)、一般選抜は、数学ⅠⅡⅢAB(数列)C(ベクトルと平面上の曲線と複素数平面)となります。また、学校推薦型選抜の福岡県特別枠の募集人員が5名から4名になる予定です。
また、2024年度入試からの変更点として、学校推薦型選抜「一般枠」の募集人数が約10名→約8名、学校推薦型選抜のすべての入試枠の評定平均を出願資格としないこと、募集人員約2名の自己推薦型選抜を2025年度入試も継続します。
・学校推薦型選抜
学校推薦型選抜の一般枠、久留米大学特別推薦型選抜、福岡県特別枠は、同一の出願期間、同一の試験日、同一の試験内容で行われます。すべて専願制で合格後の辞退はできません。出願資格は、一般枠のみ1浪まで、大学特別枠と福岡県特別枠は2浪までです。大学特別枠と福岡県特別枠は、卒業後それぞれ勤務要件があります。大学特別枠は6年間の勤務、福岡県特別枠は、在学中6年間福岡県からの奨学金が貸与され、2年間の初期臨床研修を含む9年間外科、小児科、産婦人科、救急科、麻酔科、総合診療のいずれかの指定診療科医師として県内で勤務します。福岡県地域枠の出願資格に県内に住所を有することとありますが、福岡県特別枠合格後、福岡県との面談までに住民票を移せば可能ということでした。
学校推薦型選抜では出願資格を満たせば3つの入試枠、一般枠、久留米大学特別枠、福岡県特別枠を併願でき、優先順位をつけ、それぞれの枠で合否判定し、合格の場合は1つの枠となります。試験科目は、英語と数学ⅠⅡAB(数列)、小論文、面接です。ただし、基礎学力テスト英語と数学の合格点が基準を満たした場合のみ総合評価をします。
・一般選抜
一般選抜の1次試験日は日にち優先となっていて2025年2月1日(土)です。1次試験の英語の解答方式が、前期はマークと記述、後期はマークのみ、数学は前期も後期もマークのみ、理科は記述式で実施されます。2次試験の面接では、写真について尋ねられる質問もありますが、過度に緊張し過ぎず、落ち着いて答えてほしいということでした。
繰り上げ合格については、例年100名前後出しているとのことですが、候補者となった場合、入学者意思を確認する入学意思確認書の提出がなければ、繰り上げ合格になっても連絡が来ないということです。
久留米大学医学部の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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