9/7(日)に愛知医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学(五十音順)が一堂に会し、Medi-UP(メディアップ)上本町校にて合同の入試説明会を行いました。多数の生徒・保護者にご参加いただきました。近畿大学医学部学生センター学務課の方より大学の特色、2026年度入試概要を中心にお聞きしました。

近畿大学医学部の特色について
近畿大学医学部は、2025年11月に現在の狭山キャンパスから大阪府堺市の南海泉北線泉ケ丘駅を最寄り駅とする「おおさかメディカルキャンパス」に移転します。大阪からのアクセスが飛躍的に向上し、令和8年度に新設する看護学部とともに最新の医療設備が整えられた病院で、最先端の医療を学ぶことができます。
近畿大学医学部は世界に誇る一流の教授陣と世界レベルの教育と研究力が魅力です。世界の研究論文の中で臨床医学部門における引用回数が4年連続上位1%以内に受賞されています。THE世界大学ランキング2025の総合ランキングでは西日本私立総合大学1位にランクインしています。
6年間のカリキュラムですが、1年次の後半に解剖実習を、2年次では基礎医学をディスカッションベースのテュートリアル教育(少人数で行うグループディスカッション)で学び、3~4年次では臓器・器官別のユニットで臨床医学を学びます。4年次の秋には医学的知識の共用試験CBTと臨床技能の実技試験Pre-CC OSCEに合格した後、4年次の11月からステューデントドクターとして40週にわたる30の診療科をローテーションで回る診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ)に参加します。5年次の11月から26週にわたり希望する診療科で希望する選択型の臨床実習に参加します。臨床実習先は近畿大学病院、和歌山県の串本町立病院や奈良県の近畿大学奈良病院で、救急医療から地域医療、一般診療まで学べます。6年次の7月頃にはPost-CC OSCE(臨床実習後OSCE)、卒業試験に合格後、医師国家試験の受験資格を得て、医師国家試験に臨みます。第119回医師国家試験新卒の合格率は91.7%でした。
2026年度入試概要
近畿大学の入試のポイントは、以下の3点です。
①数学Ⅲが出題範囲外
②試験会場が1次試験が東大阪キャンパス、2次試験がおおさかメディカルキャンパス
③推薦入試が他大学と併願可能(地域枠入試は合格したら必ず入学)
推薦入試、一般入試、共通テスト利用選抜1次試験
・推薦入試
1浪までが出願可能で出身地制限と評定平均の制限がありません。1次試験の英語と数学は他学部共通問題のマークシート方式で。理科は医学部独自問題で物理・化学・生物の3科目から受験時に1科目を選択します。
・一般選抜(前期・後期)
1次試験は英語・数学・理科で、英語は医学部独自問題でマークシート方式、数学は前期が他学部共通問題、後期は医学部独自問題で前期も後期もマークシート方式、理科は医学部独自問題で前期も後期も記述式で物理・化学・生物の3科目から受験時に2科目を選択します。
・共通テスト利用選抜(前期・中期・後期)
出願締切日は前期のみ共通テスト前日まで、中期と後期は共通テスト後ですので、共通テストの結果を確認した上で出願することが可能です。試験科目は前期、中期、後期によって異なりますが、英語、数学、理科、国語(現代文のみ)で、高得点科目が採用される方式です。
2025年度の入試区分ごとの1次合格最低点は、推薦入試が69.3%、一般選抜(前期)が62.8%、一般選抜(後期)が65.0%、共通テスト利用選抜(前期)が83.8%、共通テスト利用選抜(中期)が84.3%、共通テスト利用選抜(後期)が89.3%でした。
2次試験の小論文と面接
2次試験は6つの試験全て小論文・面接で、試験会場は全て堺市のおおさかメディカルキャンパスです。小論文は与えられた主題について60分400字で論述する形式、面接は面接官2名による約10分間の個人面接です。それぞれ点数化はせずに段階評価を行います。
地域枠入試
地域枠入試は一般選抜(前期・後期)で実施します。募集人員は一般選抜(前期)で、大阪府1名、和歌山県1名、静岡県6名、一般選抜(後期)で静岡県4名です。地域枠入試に出願した場合、一般入試と併願することは可能ですが、地域枠入試で合格した場合、入学を辞退することはできません。
2025年度の地域枠入試の1次合格最低点は、大阪府60.3%、和歌山県55.3%、静岡県(前期)55.3%、静岡県(後期)58.8%でした。
近畿大学医学部の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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