9/7(日)に愛知医科大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学(五十音順)が一堂に会し、Medi-UP(メディアップ)上本町校にて合同の入試説明会を行いました。多数の生徒・保護者にご参加いただきました。兵庫医科大学医学部入試課の方より大学の特色、2026年度入試変更点を中心にお聞きしました。

兵庫医科大学の特色について
兵庫医科大学は1972年4月開学した新設医学部で阪神本線武庫川駅下車徒歩5分のところに西宮キャンパスがあり、医学部、薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の4学部を擁する西日本有数の医療系総合大学です。医学部生が6年間を過ごす教育研究棟は、講義室をはじめアクティブラーニングに対応したラーニングスクエアと呼ばれる学習スペース、24時間利用可能な6年生専用の自習室、食堂や図書館もあります。
創立50周年を迎える2022年に「EMPOWER THE PEOPLE 心に響く医を、私たちがいる限り」というスローガンを掲げ、同一学校法人の兵庫医療大学と統合しました。薬学部・看護学部・リハビリテーション学部がある神戸キャンパス、ささやま医療センターの篠山キャンパス、梅田健康医学クリニックの梅田キャンパスがあります。
2026年秋に教育研究棟の向かいに新病院棟の建設が完成予定で、病棟や検査外来の機能全てが新病院棟に集約され、手術や救命救急を行う急性医療総合センターと隣接する形で、最新の設備・施設で教育、臨床実習臨床実習を行います。医・薬・看護・リハの4学部と連携した実践的な多職種連携(IPE)を展開し、臨床実習も一部4学部揃って行う取り組みも推進しています。
2026年度入試変更点
2026年度入試変更点は、以下の3点です。
①総合型選抜にエキスパート養成入試(募集人員3名以内)を新設
②一般選抜1次試験会場の神戸会場が大阪会場(ATCホール)に変更
③一般選抜Bの選抜名称が「英語資格試験活用型」に変更(選抜方法は従来と同じ)
総合型選抜(卒業生子女枠・一般枠、エキスパート養成入試)の2026年度入試概要
子女枠、一般枠、エキスパート養成入試は合格したら必ず入学する専願制で、子女枠と一般枠は現役と1浪までが出願可能で、評定平均の制限はなく、出願資格を満たせば両方の併願が可能です。エキスパート養成入試は年齢制限や評定平均の制限はありませんが、他の総合型選抜や学校推薦型選抜との併願は不可です。子女枠は、両親および祖父母のいずれかが兵庫医科大学医学部の卒業生で、緑樹会からの推薦書が必要です。一般枠とエキスパート養成入試は、兵庫医科大学で取得できる資格を有する医療従事者(2親等以内を除く)からの推薦書が必要です。子女枠は、卒業後5年間指定された臨床研修病院で臨床研修を行う卒後義務が発生します。エキスパート養成入試は、6年間総額1,710万円の奨学金貸与契約を締結し、卒業後兵庫医科大学附属病院で外科または救急科の指定診療科のいずれかの診療科の医師として5年間勤務することを確約する入試です。
試験内容は1次試験で適性検査(英語・数学ⅠⅡABC・理科2科目選択、子女枠と一般枠は数学なし)・小論文、2次試験でプレゼンテーション試験と個人面接、書類審査を実施します。プレゼンテーション試験は一般枠と子女枠は、複数の数理的課題から1つ選んで約15分間で課題に取り組み、その後およそ15分間にわたり面接官の前で発表及び質疑応答を、エキスパート養成入試は、出願時に提出した志望理由書に記入した志望診療科に関するプレゼンテーションを行います。
学校推薦型選抜(地域指定制・一般公募制)
一般公募制と地域指定制は合格したら必ず入学する専願制で、一般公募制は全国から1浪まで、地域指定制は出願時点で兵庫県内に保護者等が1年以上居住または兵庫県内の高校出身の1浪までで、評定平均は4.0以上必要です。地域指定制は、卒後義務はありませんが入学後は夏休みを中心に地域医療の中核病院の見学実習や、ささやま医療センターで臨床実習に参加します。
試験内容は、適性検査(英語・数学ⅠⅡABC・理科2科目選択)・小論文・個人面接を1日で受験し、調査書・活動報告書を含めて多面的・総合的に判定されます。
地域指定制の出願資格を満たす場合は、地域指定制→一般公募制の順で判定します。総合型選抜と学校推薦型選抜の1次試験日は同じ日であるため、適性検査と小論文は同じ試験問題を使用します。出願資格・条件を満たせば、総合型選抜と学校推薦型選抜のどちらも出願が可能です。もし総合型選抜と学校推薦型選抜の両方に出願し両方とも合格した場合は、学校推薦型選抜での入学を優先します。
一般選抜A、一般選抜B
一般Aと一般Bがあり、一般Bは、英語資格・検定試験を取得していることが出願資格となる入試方式で、英検であれば2021年4月以降実施の試験で英検2級以上に合格していれば出願可能です。一般Aと一般Bの1次試験では同じ試験問題を使用するため、一般Aと一般Bを併願することが可能です。
一般Aと一般Bを併願した場合、一般Bの理科は1科目で判定するため、一般Aで受験した理科2科目のうち高得点科目を採用します。また、一般Aの2次合格発表日と一般Bの1次試合格発表日が同日ですが、それぞれ判定されるため、一般Aで不合格、一般Bで合格やどちらも合格する可能性があります。
個人面接では、志望動機、学校での取り組みをはじめ、目指す将来の医師像や診療科などをやりとりする10分間の面接ですが、会話のキャッチボールができるかどうかが非常に重要になります。一般Bの課題型面接は、1分間で課題文が書かれた紙を受け取って読み、面接官から書かれた内容に対してどう思ったかを述べるという倫理性を問う試験です。兵庫医科大学の求めるアドミッション・ポリシー、求める人物像に基づいた医師の適性を評価します。
2025年度入試結果
2025年度入試結果ですが、一般選抜正規合格者の正規合格最低得点率は一般Aが61.0%、一般Bが61.9%でした。繰り上げ合格者数については、一般Aは番号有り補欠者が114名で、繰り上げ合格連絡時の辞退者数を含めて最終的に補欠者全員には回りませんでした。一般Bは補欠番号がついていません。
兵庫医科大学の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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