9月上旬に藤田医科大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンラインミーティング形式で医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
- 藤田医科大学の特色について
- 2025年度入試変更点
- ふじた未来入試で英語面接を導入
- 一般選抜(前期・後期)の1次試験合格ラインと2次試験の面接
- 藤田医科大学の成績開示
- 共通テスト利用入試では情報が課される
藤田医科大学の特色について
藤田医科大学は、創設者の藤田啓介が1964年9月に学校法人 藤田学園を設立し、1972年に名古屋保健衛生大学医学部として開学した新設医学部です。2015年6月に岩田仲生医学部長が就任して以降、様々な改革が行われました。2017年度入試から6年間の学費総額を2,980万円に値下げしたのを皮切りに、2018年10月10日に大学名称を藤田医科大学に改称、2020年2月には新型コロナウイルス感染症対応でクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客乗員の受け入れをいち早く行ったというニュース報道で藤田医科大学の知名度が飛躍的に高まりました。
近年では、2021年に日本初の実用型内視鏡手術支援ロボット「hinotori™」を導入し、遠隔手術の社会実装に向けた臨床研究に力を入れています。2023年羽田に藤田医科大学東京 先端医療研究センターを設立し。保険適用されていない最先端の治療を進めています。2024年にはドクターヘリの運用を開始し、今年1月の能登半島地震で対応に当たりました。
医学部の受験者数や受験者層の変遷についてもお話いただきました。学費が値下げ後は、全入試方式の受験者数が3千名程度、倍率が学費値下げ前と比べて低下していますが、国公立医学部の併願合格者数が増加していることや外部模試の偏差値が2017年以降上昇していることも相まって難易度は上昇傾向にあります。
2024年度の医学部入学者の男女比は、男子6割強、女子3割強で、入学者の現浪比率は、現役、1浪がそれぞれ3割と2021年度入学者以降、現役と1浪の入学割合が高い傾向となっています。
入学者の都道府県別出身地内訳は、東海地方が6割強、西日本が2割弱、東日本が2割強となっています。
2025年度入試変更点
2025年度の主な入試変更点として、入試区分ごとの募集人員が変更されます。共通テスト利用選抜テスト利用選抜の後期(5名)が廃止され、一般選抜前期が2名増え80名、ふじた未来入試の独創一理枠が3名増え一般枠と合わせて15名となります。また、ふじた未来入試の独創一理枠の出願資格が現役のみとなります。また、国際バカロレア入試を若干名募集し、合格者は一般選抜(前期)の募集人員に含み、1次試験は書類審査、2次試験はふじた未来入試の2次試験を実施します。
ふじた未来入試で英語面接を導入
ふじた未来入試は一般枠と独創一理枠の2つの枠を合わせて15名です。出願資格は、一般枠は現役のみ、独創一理枠は現役の者で、なおかつ藤田医科大学または短期大学卒業生(学部不問)の2親等以内の親族の者です。どちらの枠も卒業後、専門研修プログラム(後期研修3年間)の参加が卒後条件がつきます。(ただし、一般枠のみ公立大学医学科の総合型選抜・学校推薦型選抜または一般選抜(前期)に合格した場合に限り入学を辞退可能)また、2025年度入試より、2次試験の個人面接で英語の聞く・話す質問が加わり、面接の配点が150点(昨年は140点)になります。
一般選抜(前期・後期)の1次試験合格ラインと2次試験の面接
新課程入試初年度となりますが、一般選抜の前期と後期ともに従来通りの出題範囲を踏襲し、科目、配点ともに変更はありません。1次試験では英語・数学・理科2科目、2次試験は面接です。1次試験の繰り上げ合格者を含めた1次試験最低得点率は、前期が55.7%、後期が65.0%でした。年によって変動はありますが、2020~2024年度の過去5年間の合格者平均得点率でみると、前期が約54%、後期が約59%ですので、概ね60%以上が合格ラインです。2次試験の面接の平均点(前期・後期ともに40点満点)は、前期が21.9点、後期が22.0点でした。一般選抜(前期)では、例年約400名の1次試験合格者、そこから、2次試験の面接を経て300名最終合格者数となっていますので、ボーダーゾーン上の最終的な合否は面接点が合否の分かれ目となります。
藤田医科大学の成績開示
藤田医科大学はすべての入試区分で受験者全員に成績開示を行い、1次試験の科目別の得点、順位、2次試験の小論文、講義課題、面接の得点を公表します。一般選抜(前期・後期)では、1次試験の英語と数学のマークシート部分の得点と合計得点に基準点も公表されます。
共通テスト利用入試では情報が課される
2025年度の共通テスト利用選抜では、私立大学医学部の中で唯一共通テストに情報(配点50点)を課しますので、英語・数学・理科2科目・国語(現代文のみ)の配点と合わせて750点満点となります。2024年度の繰り上げ合格者を含めた合格者の最低点は81.6%でした。
2次試験の面接日は出願時に受験者の希望選択制ですが、1日目の午前と午後、2日目の午前と午後の4つの中から第1希望から第4希望までを選択します。2次試験日時は出願の早い順に決定されます。
藤田医科大学の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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