9/3(日)に関西の4つの私立大学医学部（大阪医科薬科大学・関西医科大学・近畿大学・兵庫医科大学(五十音順)）が一堂に会し、Medi-UP（メディアップ）上本町校にて合同入試説明会を行いました。多くの生徒・保護者にご参加いただき、各大学からの話に熱心に耳を傾けておられました。
今回は、大阪医科薬科大学医学部の入試・広報課の方にご説明いただいた内容を一部ご紹介します。
大阪医科薬科大学の特色について
大阪医科薬科大学は、1927年に大阪高等医学専門学校として開校した旧設医学部です。2016年4月に大阪薬科大学と法人合併し、2021年4月に大阪医科薬科大学が誕生、医学部・看護学部・薬学部の3学部を擁する医療系総合大学となりました。医学部がある本部キャンパスは大阪府高槻市に所在し、交通至便な立地です。
2027年の創立100周年記念事業プロジェクトとして、本部キャンパス中央に大学病院新本館のA棟が2022年7月に開院、2025年にはB棟が完成予定で、キャンパス再整備計画が進行中です。「超スマート医療を推進する大学病院」として最新の医療設備を備え、「24時間断らない手術室」を掲げ、手術支援ロボットを使った臨床実習を行うなど年間1万2千件の手術件数を誇っています。医・看・薬の3学部が集まり、チーム医療（ＩＰＥ：多職種連携教育）を実践する医療人の育成にも注力しています。
国家試験対策のサポート体制にも力を入れています。8時～23時まで利用可能な自習室を完備し、マンツーマンでのメンター制度も行っていて、第117回の医師国家試験の新卒の合格率は93.5％でした。
2024年度入試変更点
2024年度入試変更点は大きく2点あります。1点目は募集人員3名の総合型選抜「至誠仁術」入試（専願制）の廃止と学校推薦型選抜の公募制推薦入試（専願制）を新規実施します。募集人員は、廃止した総合型選抜「姿勢仁術」入試（専願制）の募集人員3名と一般選抜（前期）の募集人員75名→68名に変更して生じる7名を足し合わせた10名です。出願資格は、現役生のみで、出願開始日時点で、英語資格・検定試験のうち指定された基準を満たすスコアを持っていることが必要です。英検であれば2級以上が必要ですが、スコアが1980以上であることが出願条件です。選抜方法は、数学（数学Ⅲまで）と理科（物理・化学・生物から2科目選択）の基礎学力試験と、小論文、面接を1日で実施します。
変更点の2点目は、一般選抜（前期・後期）の数学の試験時間が100分→90分になります。数学の出題範囲や配点に変更はありません。
「至誠仁術」入試（併願制）は募集人員5名で、出願資格は現役・1浪までです。1次試験（大学入学共通テスト・英Ｒ・英Ｌ・数ⅠⅡＡＢ・理科2科目・国語（近代以降の文章のみ））→2次試験（小論文・面接）の2段階選抜です。1次試験の共通テストの選抜基準は概ね80％以上です。2次試験の面接では、小論文や出願時に提出した活動報告書と志願者評価書が面接資料となります。志願者評価書は両親、先生、叔父叔母等2名の記入が必要です。
一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜
一般選抜（前期・後期）は、1次試験で実施される、英語・数学・理科2科目の学力試験で合計点の高い順に1次合格者を出します。2次試験（小論文(1次試験で受験済み)・面接）は段階評価で、医師としての適性を欠くと判断された者を除いて、正規合格者を出します。面接は昨年には2回行い、2つの試験室を回りました。一般選抜（前期）のみ全国で唯一、1次合格発表日に繰り上げ合格候補者を出しますが、2次試験受験者の本学実施会場の収容能力の関係からだそうで、1次合格者とは別に繰り上げ合格候補者対象の2次試験（小論文・面接）を2024年3月4日（月）に行います。入学欠員が出ると繰り上げ合格候補者対象の2次試験受験者の中から1次試験の成績順に繰り上げ合格者を決定します。1次試験での学力試験で1点でも多くの点数を出すことがポイントで正規合格ラインは年によって変動はありますが概ね65％とみていいでしょう。
大学入学共通テストは、1次試験（大学入学共通テスト）→2次試験(小論文・面接)で、選抜方法は、一般選抜と同じです。2次試験合格者最低点は2022年度入試は約8％、2023年度入試は約86％でしたので、約85％～約90％が目安となるでしょう。大学入学共通テストの試験科目・配点が、上述の「至誠仁術」入試（併願制）と同じですので、1浪生までの方は併願が可能です。
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