7/17(月祝)に、兵庫医科大学医学部の入試ご担当者の方をお招きし、入試説明会を行いました。
大学の特色について
2018年の4月に完成した教育研究棟という学生が使用する施設の紹介がありました。講義室をはじめラーニングスクエアと呼ばれる学習スペースがあり、六角形のテーブルをいくつも組み替えることによって何人掛けのテーブルでも作ることができる自習スペースが用意されていて、さまざまなニーズに合わせて勉強することできます。6年生には、24時間利用可能な6年生専用の自習室が与えられており、自習室のスペースが非常に充実している大学です。
兵庫医科大学の特徴として、試験前になると上級生が下級生を教える、というような光景がよく見られるそうです。また、学生食堂がある6階には解放感あふれるテラスが併設されており、天候の良い日は外の景色を眺めることができる空間となっています。
2022年4月に同一学校法人である兄弟校の兵庫医療大学と兵庫医科大学が統合しました。兵庫医科大学の場所は、阪神本線武庫川駅から、徒歩5分ぐらいの場所に位置したところに医学部のキャンパスがあり、西宮キャンパスと呼ばれます。看護学部、薬学部、リハビリテーション学部はポートアイランドにあり、神戸キャンパスと呼ばれます。兵庫医科大学は、医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部の4学部を擁する西日本有数の医系総合大学として2022年に開学50周年を迎えました。
基本的に医学部の学生は西宮キャンパスで6年間過ごすことになります。西宮キャンパスのすぐ横には兵庫医科大学病院があり、臨床実習もこちらで行われます。現在、一部の施設を取り壊し、取り壊した場所に新しい病院を建設する工事が行われていて、2026年に新病院棟が完成する予定で、最新の設備・施設で臨床実習が行われるということです。
兵庫医科大学の教育の特色は、実習が非常に多いことです。例えば早期臨床体験実習では、看護師さんに付いて、医療現場に出る実習がありますが、入学して早々1年生の時期に実施します。
それから他大学だと2年生からスタートすることが多いと言われる、介護実習は、1年生の後期から始まります。このような実習を早期のうちから体験することによって、自身が6年後に立つべき場所がどういう場所なのかを早期に意識付けすることがねらいです。
さらに兵庫医科大学のカリキュラムの特徴として、他大学に比べると少しずつ早く進めています。その分、5年生、6年生になった際の医師国家試験対策により早く取り組むカリキュラムを組んでいます。2023年度第117回医師国家試験(新卒)では、受験者111名に対し、合格者109名で98.2%という合格率でした。私立大学の平均や、全国の国公立を含めた平均よりもここ5年間で下回ったことというのは一度もないそうで、医師国家試験の合格率の高いことでも全国にある医学部の中で特に誇れる点です。
続いて、2024年度医学部入試情報についてのご説明がありました。
求める学生像について
まず求める学生像については、アドミッションポリシーを掲げながらご説明いただきました。主に次の2つを強調されました。1つ目は、「医師になることについて明確な目的と情熱を持っている」を挙げてます。2つ目は、「常に努力を怠らない強い向上心を持ち自ら進んで学習し生涯にわたって自己啓発・自己学修・自己の健康増進を継続する意欲がある」を挙げていました。医師という職業は、医学部に合格したから、医師国家試験に通ったら終わりというわけではなく常に医療の発展とともに勉強して行かないといけないというふうに考えております。ですので、自己学習ができる方を求めています。これは毎年毎年強調されています。医学部入学までの受験勉強がピークではなく、入学後の医学部での勉強はもちろんのこと、医学部卒業後も医師として研鑽し、最新の医療情報を常にアップデートする学生を求めていることが分かります。
入試変更点
2024年度入試変更点については、以下の変更点があります。
■「総合型選抜」が書類審査の1次試験を廃止 ➡ 1次試験と2次試験の二段階選抜
■一般選抜A、Bの1次試験会場 神戸(神戸国際展示場) ➡ 大阪(ATCホール)
■総合型選抜 一般枠 募集人員 約3名 ➡ 約5名
■学校推薦型選抜 一般公募制 募集人員 約13名 ➡ 約15名
■一般選抜A(4科目型) 募集人員 一般枠 約73名 ➡ 約67名
兵庫県推薦入学制度枠 約5名 ➡ 約3名
■総合型選抜・学校推薦型選抜 試験時間 基礎適性検査 英語50分 ➡ 60分
総合型選抜と学校推薦型選抜と一般選抜
総合型選抜の1次試験と学校推薦型選抜はどちらも同日に実施されます。総合型選抜は、「一般枠」、「卒業生子女枠」のいずれも評定平均の制限がありませんので、出願資格さえ満たせば、両方の枠を併願することができます。両方出願した場合、卒業生子女枠➡一般枠の順に判定されます。また、学校推薦型選抜については「一般公募制」、「地域指定制」のそれぞれの出願資格を満たしていれば、両方の枠を併願することができます。両方併願した場合、地域指定制➡一般公募制の順に判定されます。
一般選抜は学科試験による一般Aと出願時に英語資格試験が必要な一般Bの2種類があります。一般Aと一般Bは併願可能です。一般Aと一般Bを併願した場合、一般Bの理科は1科目で判定するため、一般Aで受験した理科2科目のうち高得点科目が採用されます。また、一般Aの2次合格発表日と一般Bの1次試合格発表日が同じ日になっています。例えば、一般Aで不合格であっても、一般Bで合格する可能性や両方に合格する可能性もあります。
また、出願資格さえ満たすことができれば、総合型選抜の卒業生子女枠と一般枠、学校推薦型選抜の地域指定制と一般公募制のの4つ全てに出願することは可能です。その際、合否判定に使用される優先順位は、以下のようになります。
1. 学校推薦型選抜 地域指定制
↓
2. 学校推薦型選抜 一般公募制
↓
3. 総合型選抜 卒業生子女枠
↓
4. 総合型選抜 一般枠
兵庫県推薦入学制度(募集人員3名(2名増員申請予定):兵庫県への事前申請を行い、一般選抜Aで受験・合格し、入学することが条件)を利用すると、6年間の学費相当額に加え、年額130万円(予定)×6年間の生活費の貸与を受けます。医学部卒業後、医師として初期臨床研修を含めて9年間、兵庫県が指定する僻地に勤務することにより、貸与を受けた奨学金の返済が全額免除されます。
昨年度の入試結果、今年度の入試
昨年度の入試結果、今年度の入試についても詳しくご説明いただきました。各入試の合格最低点や、繰上げ合格の仕組みについて詳しいお話がありました。
今年度の兵庫医科大学については、総合型選抜の一般枠と学校推薦型選抜 一般公募制の募集人員が合わせて4名増えています。
一般選抜においても、受験資格を満たせば、一般Aと一般Bの両方出願でき、受験機会が最大2回となります。出願戦略をしっかりと練った上で兵庫医科大学の合格に向けてこれからも着実に学習を継続していきましょう。
兵庫医科大学の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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