共通テストも終わり、本格的に私立医学部の入試が始まりました。今回は、本番直前にやっておきたいこと、試験中に心がけておくと良いことについて書きます。
(物理担当 有森拓也 講師)
本番直前にやっておきたいこと
この時期には、受験生や保護者の方から、「本番まであと〇日ですが、何をすればよいでしょうか?」という質問を多く受けます。受験生によって状況が異なるため、正解と呼べるようなものはありませんが、多くの人に共通するアドバイスとしては、「難しいことをやり過ぎない」ことです。本番までのわずかな期間で学力が大幅に伸びることは期待できません。合格の可能性を高める最も効率的な方法は、今までに身につけたものをできるだけ本番で出せるようにすることです。緊張した状態で自分の力を発揮するためには、心身ともに良い状態であることが望ましいと思います。自分はこれだけやってきたから大丈夫だという自信をもって臨めるように、直前にはできるだけ得意な分野、確実にできる問題を解くようにしましょう。
試験中に心がけておくと良いこと
試験中に心がけておくべきことは、「とにかく焦らない」ことです。試験開始と同時に鉛筆を走らせるのではなく、まず問題全体を確認しましょう。大問は何題あるのか?出題形式はだいたい予想通りのものか?どの問題が解きやすそうか?などを考えながら、解く順番を決めましょう。方針が決まったら、一旦解き始めるのですが、当初の作戦にあまり固執してはいけません。思ったよりも難しい問題から始めてしまったことなどに気が付いたら、すぐに別の問題に移ってください。とにかく柔軟性が大切です。自分が難しいと感じている問題は、他の受験生も同じように感じているはずです。他人の出来が気になるのは仕方ないですが、まずは自分の中での最高点をとれることが最優先です。他人のことはコントロールできないですが、自分のことはある程度コントロールが可能です。一番いい状態は、試験問題を解いている自分を、もう一人の自分が客観的に見ているような感じです。難しいと思うかもしれませんが、これは訓練すれば意外と可能です。
今までにやってきたことをできるだけ本番で出せるように過ごしてください。皆さんが自分自身で納得できる受験になることを願っています。
Medi-UP講師
有森 拓也
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