川崎医科大学の入学センター辻修平准教授をお招きし、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、換気とソーシャルディスタンスを確保し、医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
川崎医科大学は、1970(昭和45)年以来、昨年の6月に開学50周年を迎えた新設医大です。川崎医科大学に隣接する川崎医科大学附属病院、その周りには川崎医療短期大学、川崎医療福祉大学、川崎リハビリテーション学院、そして、今年の4月にはこども園「かわさきこども園」が開園しました。
さらに,岡山市内には,もう一つの附属病院として「総合医療センター」があり、単科医科大学としては全国で唯一、附属高校を併設している川崎医科大学附属高等学校があります。
川崎医科大学の教育目標は、「良医」を育成することです。良医とは、患者から信頼され人間性豊かで幅広い知識と技能を有し、全人的医療はもちろんのこと専門分野でも日々研究に鍛錬し新しい医学に貢献できる医師のことを指します。
医学部に入学すると1年次のみ学生寮に入寮します。建学の理念は、「人間(ひと)をつくる 体をつくる 医学をきわめる」です。なかでも1年次から6年次までの学年縦割りで7~8名の学生を2名の教員がついて一人ひとりの個性を見極め、お互いの信頼関係を築きながら、一人一人の個性を見極めて、生活指導や学習指導を行う「小グループ制度」が特徴的です。
医学部のカリキュラムで特徴的な点として、以下の特長があります。
・1学期・2学期・3学期という3学期制であること
・教養科目は1年次前期で終了すること
・1年生の2学期からは、人体解剖実習を含む基礎医学科目が本格的に開始
・2年生の3学期からは、臨床医学の講義が開始
・3年生でメジャーな臨床医学の科目を、4年生で社会医学・予防医学を学習
・5年生の臨床実習では、週末に臨床解剖を実施
2年生の11月には、研究マインドを涵養するために、「医学研究への扉」という科目を行い、基礎医学あるいは臨床医学の教室に1ヶ月間配属され、研究に従事します。1ヶ月間にわたる研究の成果を学会と同じ形式で発表し、研究の成果を教員だけでなく先輩や同級生による多面的な評価を行なうという特徴があります。
2021年度第115回の医師国家試験の新卒合格率は85.6%でした。
■2022年度入試変更点
一般選抜(長崎県地域枠)募集枠増 4名➡6名
■2022年度入試入学定員
総合型選抜(中国・四国地域出身者枠) 約20名【専願】
学校推薦型選抜(川崎医科大学附属高校対象) 約30名【専願】
地域枠選抜
岡山県地域枠 約10名【専願】
静岡県地域枠 10名【専願】
長崎県地域枠 6名【専願】
一般選抜 約50名
合計 126名
医学部定員126名中、半数以上が専願で占められています。地域枠選抜は一般選抜で一般枠とは別枠で選抜しますが、地域枠選抜【専願】と一般選抜を同時出願する場合は 90,000 円となります。
2021年度の一般選抜1次試験の合格最低点は229.8点で得点率は65.7%でした。2017年度から2021年度までの期間でみると、210点~253点で得点率60.0%~72.3%の範囲になります。2次試験の合格ラインは、1次試験よりもさらに高くなりますので、1次試験でできるだけ多く得点することが大切になってきます。2次試験では、1次試験で受験した小論文と面接、調査書の評価が加わり、多面的・総合的に評価し判定します。ただし、1次試験が高得点であったとしても2次試験の面接で医師として不適格であると判断された場合は不合格になる可能性があるということです。
なお2次試験の面接日は指定日ですが、出願順に面接日が割り振られますので、他大学の入試日程との重複の調整の目安にしてください、ということでした。
川崎医科大学医学部の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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