こんにちは。
東京大学理学部物理学科の学生です。今日は、普段どのような学生生活を送っているのか紹介します。
東京大学理学部物理学科、通称理物の講義はヘビーです。平日の授業は朝8時半に始まり、18時半ごろに終わるのが通例です。通常の大学生であれば、午後丸ごと、午前丸ごととか、1日休みの日ができるものですが、理物は毎日、朝から晩までフルで授業があります。勉強しなさいってことですね…
午前中は座学で、配られたpdfの講義と黒板をかわるがわる眺めつつ、数式の展開をひたすらに追っていく時間が流れます。
お昼休みはすぐ近くの学食で食べ、理物の学生が集まる控室でまったり休憩したのち、13時からは実験か問題演習がはじまります。実験の日には、あらかじめ予習して実験方法を理解した上で、大学にある実験機器と格闘してデータをとり、グラフに加工してあーでもないこーでもないと自然と格闘します。演習の日は、午前の講義で学んでいる内容に関する問題を解いて発表します。式変形だけで2、3ページ使うのもざらで、計算量は膨大です。
それらが全て終わって夜にかけて、レポートとの格闘が始まります。繁忙期には、常に5本のレポートを同時並行で進めるので、休日など存在しない超ブラック体質になります。午前の座学も、問題演習も、実験もレポートを科されるので、学生は互いに助け合って生き残りを目指します。(我々は3年生が一番忙しく、ここまで忙しい学科は東大でも少ない方だと思います)
理物の学生はなんだかんだ物理が好きなので、文句を垂れながらも楽しんでいますし、これだけ勉強しているのに自分達で集まって勉強するゼミを頻繁に開いています。東大生は勉強好きな人が多い、というのは紛れもない事実ですし、勉強を楽しめる人は学問が得意になる傾向にあります。皆さんも、普段の勉強で解けた、理解できた時の快感や感動を大切にしてほしいと思います!
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