高度な知識と本質を見抜く洞察力・思考力が求められる
■出題形式
近年の出題形式は一貫しており、長文読解3題と英作文1題で構成されている。
問題数に対して試験時間は80分と限られているため、短時間で文章の要点を的確に把握し、論理的に記述する力が求められる。
■3か年の傾向について
長文読解は、論説文2 題と小説・物語文1題 (いずれも500~600 語程度)で構成されることが多い。論説文では、社会問題や科学技術、倫理的テーマなど、抽象的かつ多角的な内容が扱われる。主張や論理構成を正確に把握する力に加えて、設問形式は空所補充、同義語選択、下線部和訳、内容説明など多岐にわたり、それぞれの設問に対して文脈に即した適切な応答が求められる。小説・物語文では、登場人物の把握だけでなく、時の経過や場面展開、心情の変化を的確に読み取る力が必要である。特に、登場人物の発言や行動の背後にある心理を推察する力が重要となる。全体として、時間内に正確な情報処理を行うスピードと、英文の背後にある論理や感情を読み解く総合的な読解力が試されている。
英作文は、自由記述形式の問題が2 問出題される傾向にある。主な構成は、統計資料の説明を40語程度で行う課題と、その資料に関する自身の意見を60語程度で述べる課題である。このような設問に対応するためには、統計的事実を適切に読み取り、それを簡潔な英語で表現する力が必要不可欠である。
また、限られた語数内で主張を明確にし、理由を的確に絞って展開する構成力も重要となる。神大の英作文では、文法的な正確さはもちろんのこと、文章全体の論理性と説得力が評価の中心となっている。
神大英語は、表面的なテクニックや形式的な対策では太刀打ちできない、極めて本質的な英語運用能力を問う試験である。もちろん、語彙・文法・構文といった基礎的な知識の定着は前提条件である。しかし、それらの知識を単なる暗記にとどめるのではなく、文脈に応じて活用できる能力へと体系化していく必要がある。
また、語句の意味や用法を文脈の中で正確に把握する力、英文の構造や段落構成を意識して読解・記述する姿勢は、すべての設問に共通する基盤スキルであり、学習の過程で常に意識しておきたい。総じて、論理的に読み、的確に書く―――このような基本的な思考力・表現力を、日々の学習の中で丁寧に積み重ねていくことこそが、神戸大学英語を攻略し、合格を勝ち取るための最短かつ確実な道である。



この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。