7月になりました。いよいよ夏です。いわゆる前期が終わる、一つの節目です。ここで今一度、勉強の「バランス」について見なおしてみるのはいかがでしょうか?
(数学・化学・物理担当 大矢浩祐講師)
最近、いろいろな生徒から「今日は数学しかやっていない」とか「金曜日は化学の日です」なんてことを聞きます。気持ちは分かります。「その日にやった内容をその日のうちに完璧に理解しておきたい」と感じるのでしょう。でも、少し危険な状態かもしれません。
まず、覚えておいてほしいことは「人は忘れるもの」ということです。RPGゲームのように、一度上がったレベルが下がらないなんてことはありえません。今、完璧に分かっていると思っているかもしれませんが、数か月後には忘れているものです。そうなると、「完璧に分かっていたはずなのに」という無駄な絶望を味わって、「やってもできない」と悲観して・・・と悪循環に陥ってしまいます。原因は何だと思いますか?復習のタイミングです。授業があったその日のうちに復習することは間違っていません。むしろ必ずやってください。ただ、復習がそこだけで終わっていては意味がありません。日を変えてもう一度見直すことも必要です。
例えば、Medi-UPの数学のテキストには、各授業で、基本例題と実践問題が何問かずつ用意されています。数学が苦手な生徒は基本例題を、数学で点数を稼ぎたいと思っている生徒は実践問題をしっかりと復習しておくべきでしょう。では、これらの問題をどのタイミングでどの程度やるのがよいでしょうか?1日にすべての問題を解きなおすことはあまり意味がないかもしれません。その時は理解できていても、数日後には忘れている問題もあるからです。そうではなく、1、2問ずつを何日かに分けて解きなおすことの方が効率的です。授業があったその日に、基本例題を見直し(解きなおすまではしなくてもいいかもしれません)、次の日に実践問題を2問、またその2日後くらいに残りの2問を解くという感じです。そうすれば、3日に分けて授業内容を見直すことができるので、記憶に残りやすくなるはずです。
最もよくないことは、「今日は数学をやっていません」または「今日は英語をやっていません」です。英語と数学は必ず毎日触れるようにしてください。Medi-UPでは朝の基礎力演習(朝活)で毎日英語と数学には触れていますが、それ以外にも何か問題に触れておいてください。日々の積み重ねが大事です。
各科目の勉強バランスは、車のタイヤのようなものです。どれか一つだけ大きくしても車はうまく走りません。すべてのタイヤの大きさがそろっていて初めて車は安定して走ります。皆さんも各科目の勉強バランスがうまくできているか、今一度見直してみてください。
Medi-UP講師
大矢 浩祐
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