8/11(金)に久留米大学医学部の入試担当の方をお招きし、オンラインミーティングツールを用いて医学部入試説明会を行いました。
今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
大学の特色について
久留米大学は、昭和3(1928)年に前身である九州医学専門学校として開設した非常に歴史のある旧制医学専門学校です。商学部、医学部、法学部、文学部、経済学部、人間健康学部の6学部6学部・13学科があり、医学部は旭町キャンパス、文系学部は御井キャンパスを中心に学生数6,706名を擁する西日本有数の総合大学です。2028年には創立100周年を迎えます。医学部医学科は、昭和27(1952)年2月に設立され、医学部医学科と医学部看護学科があります。臨床検査技師への高度な医療教育を通して医師のタスク・シフトを推進するため、医学部医療検査学科(仮称)が2024年4月開設される予定です。キャンパスは福岡県久留米市にあります。博多駅からJR鹿児島本線で久留米駅まで所要時間約30分で、旭町キャンパスへは久留米駅からバスで約7分のところにあります。
久留米市は福岡県の中で3番目に大きな人口約30万人の都市です。九州新幹線の停車駅である久留米駅へは新神戸駅から所要時間約2時間40分でアクセスできる交通至便な立地でもあります。久留米ラーメン、焼き鳥といったB級グルメでも有名で、焼き鳥店は、人口当たりの焼き鳥店の数が非常に多いことでも知られています。また、久留米市は古くから医療のまちと呼ばれ、人口当たりの医師数は全国トップクラスです。大学病院は、福岡県で唯一のドクターヘリを持っており、僻地や山間部にも要請があれば、ドクターヘリを飛ばしてかけつけ、特定機能病院として福岡県の地域医療を支えています。
医学科のカリキュラムについては、1年生では教養科目、1年の後期ぐらいから基礎医学が入ります。2年生から解剖実習や基礎医学の講座があり、3年生から臨床医学も入ってきます。3年後期には、リサーチマインド素養プログラム(RMCP)といって、研究者としての心構えやマインドを体験的に身に付けるため、4週間、学生が基礎分野と臨床分野の45の研究室に分かれ、研究を通して医学の基礎的な知識を学びます。4年生後期に実施される教養試験CBT、教養試験OSCEに合格すれば、ステューデント・ドクターとして臨床実習に行きます。このようなカリキュラムを経て最終的には国家試験に臨みますが、令和5年度第117回医師国家試験では新卒の合格率100%という高い合格率となりました。既卒者を踏まえた全体の合格率は92.3%で、全国的にも高い合格率でした。
久留米大学ならではの特色として、「100円朝食」の提供を行っています。学生に望ましい食習慣を身に付け、生活のリズムを整えてほしいとの願いから学生生活の支援の一環として大学を挙げて取り組んでいます。
学生寮も充実しています。本学から歩いてすぐそば、御井キャンパスまで徒歩7分のところにあります。
また、入学後の成績不振者に対する指導や援助を行うサポート体制も充実しています。入学時から卒業時まで継続して個々の学生をきめ細かくサポートする学内コンサルタントというのがあり、教授1人が各学年2、3名の学生を受け持ち、入学から卒業までの相談相手となり、学校生活はもちろん勉強の面も含めてサポートする体制を構築しています。また教務担当教授と成績が悪い学生との定期的な個人面談や、保護者との連携なども行っています。また、国家試験対策についても手厚いサポートを行っており、医師国家試験対策の予備校講師をお招きし、集中講義や合宿を行っています。国試浪人についても既卒者国試対策部会というところで支援しています。その他、クラス担任制や学習相談室もありますので、何か相談事があれば、相談ができるようになっています。学生支援部会、学習対策部会では学生の意見を取り入れて、反映させ、より良い大学の整備にも力を入れています。
求める学生像
久留米大学医学部医学科の理念は、「国手の理想は常に仁なり」ということで時代や地域の多様なニーズに対応できる実践的でヒューマニズムに富む医師を育成するとともに、高水準の医療や最先端の研究を推進しています。患者さんに寄り添い、患者さんの痛みを和らげるという医師として一番の根幹を養成することを理念としています。そして、学修三大目標として、「医師や研究者として職責を果たすのに必要な知識の習得する」「患者に寄り添うとともにチーム医療の実践に必要な態度習慣を身につける」「時代や社会そして、地域の多様なニーズに対応できる人間性と良識を涵養する」を掲げ、本学の求めるアドミッションポリシーとして、「医学や医療の知識と技能を能動的かつ積極的に修得できる基礎学力と学習能力がある人」、「診療や研究で実践的に活躍できる人間性・協調性・倫理観がある人」、「時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる柔軟性・積極性・向上心がある人」を求めています。
学校推薦型選抜と新規実施の「自己推薦型選抜」、一般選抜
2024年入試変更点は、3点あります。学校推薦型「一般枠」募集人数が約10名→約8名になります。学校推薦型選抜のすべての入試枠の出願資格の評定平均3.8以上を出願資格としないこととなりました。また、新たに募集人員約2名の自己推薦型選抜を新設します。
学校推薦型選抜は、一般枠(募集人員約8名)、久留米大学特別推薦型選抜(募集人員約20名)、福岡県特別枠推薦型選抜(募集人員約5名)、自己推薦型選抜(募集人員約2名)で、同一の出願期間、同一の試験日、同一の試験内容で行われます。すべて専願制で合格後の辞退はできません。
学校推薦型選抜では3つの入試枠、一般枠、久留米大学特別枠、福岡県特別枠を併願でき、優先順位をつけ、それぞれの枠で合否判定を行います。試験科目は、英語と数学(数学Ⅲは除外)、小論文、面接です。ただし、基礎学力テスト英語と数学の合格点が基準を満たした場合のみ総合評価をします。
自己推薦型選抜については、出願前に「出願資格審査」を実施します。出願資格は、4年生以上の国内大学、理系学部を卒業後3年以内の者(学士)および卒業見込みの者かつ、入学時満25歳以下の者。または、6年制大学(歯・薬学部)の場合は満27歳以下の者です。理系学部の判断を出願資格審査で行います。出願資格審査は出願期間より前で、9月25日から10月6日の期間で審査をします。
一般選抜については、試験内容をはじめて昨年度入試と変更はありません。現役で合格できる割合については、昨年の前期一般選抜の実績でいうと、受験者約20%、合格者約15%という結果でした。これは、入学者全体としてもあまり変わらないということです。
久留米大学医学部の受験をお考えで詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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