夏は、大きな模試が続く重要な時期。結果に一喜一憂してしまいがちですが、難関大合格者たちは模試をどのように受け、何を意識して次につなげていたのでしょうか。今回は、合格者に、夏の模試に向けた学習や模試での心構えなどを聞いてみました。夏模試をこれから受験する人も、結果を今後の学習に生かしたい人も、ぜひ参考にしてください。
| 学部 | 夏の模試攻略アドバイス |
|---|---|
| 26年度 京大 薬学部 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 共通テスト対策に本腰を入れていたわけではありませんが、高3の4月から研伸館の南先生の「高3共通テスト地理」を受講したり、また模試直前には苦手であった数学ⅠAの対策をしたりして模試に臨みました。 結果は、情報Ⅰや国語はよくなかったですが、地理と数学ⅠAは良い成績を残せました。夏の間は地理の勉強を引き続き進めるとともに、国語も古文、漢文を中心に力を入れました。 ●京大オープン(8月11日)と京大実戦(8月18日)● 夏の冠模試は気になった科目の過去問を1年分解いて臨みました。冠模試は大事な模試ではありますが、この模試の結果が本番に結びつくわけでもないし、まだまだ挽回のチャンスはあるので、この模試で弱点を見極めて次につなげるんだ、くらいの感覚で受けるのがいいと思います。 試験全体としてですが、全ての問題に目を通すようにしましょう。例えば、理科は大問1つあたりの小問数が多いですが、それぞれの小問がつながっているかというとそんなこともないです。途中で分からなくなっても、それ以降の問題を解くことができる可能性は全然ありますので、取りこぼしがないようにしてください。 最後にですが、京大は全体として本質的なことをズバッと問う良問が多いので、京大の問題の形式に慣れて、自分自身なりの解き方を見つけることも目標にして受けてみてください。 |
| 26年度 京大 工学部 電気電子学科 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 私は共通テスト模試がある時は、学校で配られた前年の過去問を1年分だけ解いていました。京大の共通テストの配点が低いこともあって、共通テストについてはそれ以外夏休みで勉強はしていなかったです。ただ、過去問を1年分だけ解くだけでも、時間配分や形式を知ることが出来たので良かったです。 ●京大オープン(8月11日)と京大実戦(8月18日)● 私は夏の京大模試では、どちらかだけでもB判定以上を取ることを目標にしていましたが、研伸館の国語の久保田先生に夏の京大模試は弱点探しと言われたことから、B判定以上が絶対の目標ではありませんでした。 夏の冠模試に向けては、数学と理科を重点的に勉強しました。数学は『世界一分かりやすい京大の理系数学 合格講義』をして、京大の問題に慣れながら、思考力を高めようとしていました。 理科は有機化学と無機化学の暗記をメインにしました。京大オープンではなかなか手応えがあったので、自信がついて、京大実戦までは京大実戦の過去問を学校で借りて解いていました。 夏の京大模試では自分の苦手範囲を克服するいい機会です。また、京大の受験形式(理科:3時間など)に慣れる機会でもあるので、判定をとりにいこうとするよりも、場馴れしようという思いで行くと良い思います。 |
| 26年度 京大 法学部 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 京大志望だったため、あまり共通テスト対策をしっかりとやっていたわけではありません。この夏の共通テスト模試が初めて受ける共通テスト模試だったので、とりあえず、何の準備もせずに、自分がどれだけどの科目ができるのか確かめるつもりで受ました。案の定ではありますが、公共・倫理と理科基礎(生物基礎・地学基礎)ができなかったので、夏の間にこれらの科目はやりました。 ●京大オープン(8月11日)と京大実戦(8月18日)● 研伸館の神崎先生から、夏と秋の京大模試4回のうち1回はB判定を取ろうと言われていました。これを達成すれば受験できるレベルにあると思うとのことでした。 ですので、“A判定を絶対に”という気持ちはなかったので、楽な気持ちで臨むことができました。1回目の京大オープンを受けてみて、英数社の解き方は変えなかったのですが、国語の解き方を2回目の京大実戦で変えてみました。 ところが、これが大失敗で点数が全然取れなくなりました。この失敗で、秋の模試は今までの解き方に戻し、変えることはありませんでした。 受験からまだまだ遠い夏の間に、いろいろと模試の場で解き方や時間配分などを試行錯誤してみることは良いことだと思います。 その試行錯誤は必ず秋の模試や本番に生きると思います。 |
| 26年度 阪大 工学部 応用自然学科 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 何回か共通テスト模試は受けましたが、やはり夏休み前ということで、少しは対策していました。 政経や情報、古文単語などを主に勉強し、数学や国語はあまりしていませんでした。化学や物理は教科書を少し読んでいました。 しかし、勉強したとはいえ、あまり取れませんでした。 ●全統記述模試(8月24日)● 阪大は夏のオープン模試や、実戦模試はなかったので、全統記述模試を受けました。阪大志望の人は結構受けていましたが、ある人たちは、名古屋大オープンを受けてました。 というのも、名古屋大と阪大は傾向が少し似ているからです。 全統記述模試が簡単すぎるという人は、名古屋大オープンと全統記述模試の両方を受けてもいいと思いますが、あまりお勧めはしません。 名古屋大志望の人たちと競い合っても、阪大志望の人たちと競い合わないと意味がありません。 なので、多くの受験生が受ける、全統記述模試を受けて、しっかりといい点数を取りましょう。 どうしても阪大に似た問題が解きたかったら、東進の本番レベル模試がありますが、これは採点が雑だし、あまり多くの受験生が受けないので、あまりお勧めはしません。 |
| 26年度 阪大 工学部 応用自然科学科 合格 |
●京大オープン(8月11日)と京大実戦(8月18日)● 僕は、夏休みの前半(7月)は全教科の基礎の穴をなくすことを目標にしました。そして後半(8月)は京大模試に向けて、大きく3つの対策を行いました。 1つ目は、本番を意識した勉強時間の管理です。本来、京大の試験は2日間に分かれていますが、模試は1日で4教科を受験します。 そのため、長時間集中できる体力をつけるために、自分で決めた日は模試と同じ時間割で勉強するようにしました。夜の空いた時間には、自分がやりたい勉強を進めていました。 こうすることで、「この時間はこの教科を勉強する」という感覚を体に覚えさせることができました。 ただし、オープン模試と実戦模試では時間割が少し異なるため、その点は適度に調整していました。 また、やむを得ない理由で予定が崩れることもあると思いますが、できる限り時間を意識して勉強することが大切です。もちろん、この方法を続けるには十分な睡眠が欠かせないので、睡眠時間を削ることは避けた方が良いと思います。 2つ目は、模試の約1週間前から問題を解くスピードと短時間での集中力を意識したことです。 特に理科は、知識だけでなく解く速さも重要になります。僕はまだ過去問には取り組みたくなかったため、やや難しい参考書を時間を意識して解き、ミスをした時は「なぜ間違えたのか」を分析し、次に同じミスをしないよう改善することを心がけました。 3つ目は、答案の書き方です。これは夏模試の返却後に強く感じたことですが、特に数学では採点者が読みやすい答案を書くことを意識してください。 当時の僕は計算や式を紙いっぱいに大雑把に書いてしまい、論理の飛躍や消し跡のせいで答案が見にくくなっていました。 その結果、自分の実力を十分に発揮できず、解けなかった問題以上に悔しい思いをしました。そのため、自分が受ける模試の答案用紙の形式や大きさを事前に把握し、それに合わせて書く練習をしておくことはとても大切だと思います。 夏休みはとても暑く、勉強を続けるのも大変だと思います。しかし、まずは家を出て勉強する環境に向かうことが大切です。また、休憩時間は取りすぎないよう意識しましょう。 最後に、僕が伝えたいことがあります。模試の結果が思うようにいかなくても、この2か月間努力した経験は必ず今後につながります。 成績が伸びるだけでなく、秋や冬に不安になった時、「あの夏、自分はここまで頑張れた」と自信を持つことができます。 ぜひ自分の限界に挑戦するつもりで、この夏を全力で過ごしてください。皆さんが充実した夏休みを過ごせることを願っています。 |
| 26年度 大阪大 理学部 物理学科 合格 |
●京大オープン(8月11日)と京大実戦(8月18日)● 京大オープンの時期は、試験のことよりも実力をつけることに必死だったため、何となく時間配分と目標点数だけを決めて受験しました。オープン後は想像以上に手応えが悪かったので危機感を感じ、オープンを分析し、特に有機の構造決定や数学、英作文ができないことが分かったため、そこを中心に復習+時間配分の見直しをしました。 しかし、京大実戦ではせいぜい1週間では実力はあまり変わらないため手ごたえは変わりませんでしたが、時間配分がましになりました。 個人的に夏休みはあくまで実力をつけることが目標なので冠模試を目標にしすぎるのはよくないと思います。 しかし、あくまでペースメーカー+敵を知るということにおいてはこの上なく重要だと思います。手応えが悪ければ心も折れそうになります(実際に僕は折れました)。 しかし、それでも勉強し続ければ成績は伸びます。頑張ってください!! |
| 26年度 大阪大 工学部 応用理工学科 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 私は、夏休み頃の模試は力試しのような感覚で受けていたので、そのための特別な勉強法は行いませんでした。普段から毎日問題集を何ページ取り組むか、きっちり計画を立てて決めていて、計画通りにやることを最優先にしていたという理由もあります。 数学は『基礎問題精講』、物理は『良問の風』、化学は『化学頻出スタンダード問題230選』を使っていました。 しかし、この時期の模試の前後で勉強法は大きく変えました。 もともとは、二次試験でも使う数学、物理、化学を中心に取り組んでいて、その他の科目はあまり力を入れていませんでしたが、模試の結果を受けて、地理や英語にも多く時間を割くようになりました。 ●全統記述模試(8月24日)● 夏休みの最後の模試だったので、総復習のつもりで受けました。数学、物理、化学は苦手な分野だけ問題集をめくって復習していました。英語は特に何もしていなかったと思います。自己採点ができないので、勉強法を変えることもなかったです。 |
| 26年度 大阪大 医学部 医学科 合格 |
●東進共通テスト本番レベル模試(8/24)● 模試の2~3日前に学校の公共・倫理の復習をした程度です。 ●京大実戦(8/17)→東進共テ模試(8/24)→阪大プレ(8/31)→東進阪大本番レベル模試(9/7)● 高3の夏の間に大学別模試は3つ受けました。阪大志望でしたが、実力試しに京大実戦を受けてみたのですが、かなりきつかったです。模試の終わった時も手応えがあまりありませんでしたし、判定が返ってきた時も、やはり医学部なので判定もD判定で、これはまずいと思いました。 阪大の模試に関しては、この時期に阪大の過去問を少し解いて様子を探り、模試を受ける人もいると思いますが、私はすでに阪大の過去問をある程度解いていたので、特別な対策をするということはありませんでした。 もともと、阪大の入試が終わった後の2025年3月の頭に2025年の問題を解いてみて、8月に入ってから5年分解いていました。 阪大入試プレ(8月31日)は大阪大学の豊中キャンパスでの会場を選びました。みなさんもこの会場を選ぶことがあれば、本番のある程度の想定を行っておいても良いと思います。 当日は何時に寝て何時に起きて、どういう経路で会場に向かい、昼休みはどう過ごして何を食べるのか、などです。 |
| 26年度 神戸大 国際人間科学部 子ども教育学科 合格 |
●全統共通テスト模試(7月27日)● 1週間~2週間前から共通テスト模試の過去問や共通テスト形式の問題集を時間も計って解くようにしていました。普段の勉強では最後までしっかり解くことを意識していましたが、この形式の時は時間内に解くことや自分に合った解き方で解くことを意識して解いていました。 例えば私は、国語の問題を大問1から順番に解くのではなく大問4から解く方が合っていることにも、この形式の練習を通して気づくことができました。 夏前の共通テスト模試はまだ自分の課題をはっきり認識せずに受けていたので、模試の結果を受け自分の弱点をしっかり把握した上で夏休みの計画を立てました。 ●全統記述模試(8月24日)● 英語と数学は共通テスト模試と同じく1週間前から模試の過去問を解いていました(学校の進路指導室に置いてありました)。 共通テスト模試と大きく違うのはやはり記述問題があることなので、数学は重点的に苦手な分野の記述形式の問題を過去に解いた自分のノートを見返し、自分が書き忘れがちな記述内容を復習するようにしていました。 国語に関しては模試の過去問を解いてももちろん良いと思いますが、同じ問題は出ないので私は漢字の勉強や古文単語、古文文法、漢文の句法などを一通りおさらいするような形で勉強していました。 |
本記事は研伸館が発行しています。




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