9月に入りました。いよいよ学習のペースを上げていかなければと思い始めている受験生が多いでしょう。そこで、今回は効率的な学習に必要な「睡眠と休息」の取り方について書いてみます。
(物理担当 有森拓也 講師)
近年スポーツの世界ではいわゆる精神論、根性論は廃れ、科学的な根拠に基づいたトレーニングが取り入れられています。勉強に関しても基本的な考え方は共通していると思います。がむしゃらに長時間勉強すれば学力は伸びていくのかというと、そう単純ではありません。もちろん学習量は重要です。ただ、学習する際の自分のコンディション(体調面、精神面と含む)が大きく効率に影響します。
良いコンディションを保つには何が重要かというと、睡眠と休息(加えて食事など)です。学習した内容の定着は、寝ている間の脳のはたらきによります。睡眠が不足していたり、質が低かったりするとせっかく学習した内容が定着せず、努力が無駄となります。また、適切な休息は学習中の集中力に大きく関わってきます。
睡眠に関して重要なのは時間と質です。これはかなり個人差があるようなので、まずは自分の睡眠時間を記録してみましょう。その記録から、自分は何時間寝たとき(もう少し詳しく見ると何時から何時まで寝たとき)に調子が良くなるのかを分析してください。紙に記録するのも良いですが、いわゆるスマートウォッチのようなものを活用すると自動で記録されるのでお勧めです。
休息に関しては、取れる時間等によって異なると思いますが、大きく2つあります。短時間の休息に関しては、何もせずにぼーっとすることです。スマホなどを見るのは最悪です。これは簡単そうで意外と難しいので少し訓練が必要かもしれません。コツは呼吸を深くゆっくりにすることです。まとまった時間の休息には軽い運動が最適です。疲れているときは動きたくないと思うかもしれませんが、軽く体を動かす(散歩がベストです)ことにより、体の状態だけでなく心の状態も回復します。
受験本番まで時間がないと思っている人は、一度睡眠や休息について見直し、残り時間をいかに効率的に使うかを考えてみましょう。
Medi-UP講師 物理科
有森 拓也
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