2021年度関西医科大学学校推薦型選抜

関西医科大学は、2021年度学校推薦型選抜（旧推薦入試）で非常に大きな変革を行っています。

今回は、学校推薦型選抜の入試概要についてです。

2020年度と比較した2021年度医学部募集定員をまとめた下の表をご覧ください。

全部で９つの入試区分のうち４つが学校推薦型選抜です。2020年度入試では特別枠と特色選抜の２方式だけでしたが、この２つに加えて一般枠と地域枠が加わり、全部で４方式となりました。学校推薦型選抜の募集人員の合計が42名へと大幅に増えています。

ポイントは３つあります。

◎募集人員10名の「学校推薦型選抜・一般枠・併願（特色選抜との併願不可）」を新規実施
◎「地域枠」15名を一般枠・併願可から、推薦選抜の地域枠・専願（２浪まで出願可）に変更
◎一般選抜前期募集人員約70名が、地域枠15名が学校推薦選抜で募集のため、約55名に

それでは、学校推薦型選抜の入試概要をまとめた下の表をご覧ください。

押さえるべきポイントは次の４点です。

◎学校推薦選抜の４方式のうち１方式しか出願できない

◎一般枠の評定平均３．５以上

◎地域枠の年齢制限は、２浪まででかつ評定平均３．５以上

◎一般枠と特色選抜は他校との併願可

• （1）学校推薦選抜の４方式のうち１方式しか出願できない
• （2）一般枠の評定平均３．５以上
• （3）地域枠の年齢制限は、２浪まででかつ評定平均３．５以上
• （4）一般枠と特色選抜は他校との併願可

（1）学校推薦選抜の４方式のうち１方式しか出願できない

これが非常に大きなポイントですが、「学校推薦選抜は４方式のうち１方式しか出願できない」ことです。つまり、一般枠、特別枠、地域枠、特色選抜のいずれか１つの方式しか出願できません。一般枠と特色選抜との併願は不可ですの注意が必要です。

（2）一般枠の評定平均３．５以上

募集人員10名の「学校推薦型選抜・一般枠」を2021年度入試で新規導入しました。これが最大の目玉であるといえるのは、合格したら必ず入学する専願制ではなく、合格権を保持したまま他校の一般選抜や大学入学共通テスト利用選抜等の入試を受験することができるからです。これまで全国の私立医学部の中で他校との併願可能な推薦入試（現 学校推薦型選抜）は近畿大学でしたが、これに関西医科大学が加わることになります。

（3）地域枠の年齢制限は、２浪まででかつ評定平均３．５以上

地域枠の年齢制限は２浪までです。大阪府のみ府内の高校出身か3年以上大阪府内に在住という条件がつきますが、静岡、新潟については全国から出願可能となっています。
今回新たに学校推薦選抜で実施する一般枠と地域枠については出願時に論文の提出が必要となります。
地域枠は地域医療に関する800字の論文、一般枠は医師として役立った自分の経験とその理由についての800字の課題論文を出願時に提出します。特別枠は800字の医師不足論文、特色選抜は私の過去・現在・未来に関する2000字の論文が必要であることに変わりはありません。

（4）一般枠と特色選抜は他校との併願可

学校推薦型選抜は４つの方式から１方式しか出願することができないことは既に述べました。ですから、一般枠と特色選抜との併願はできません。ただし、近畿大学と同様に一般枠と特色選抜で合格した場合は3月末まで合格を保持することができますので、一般選抜や大学入学共通テスト利用選抜等を受験することができます。

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