11月中旬に国際医療福祉大学医学部の入試ご担当様をお招きし、オンライン形式で医学部入試説明会を行いました。今回の説明会でお話いただいた内容を一部ご紹介させていただきます。
国際医療福祉大学の特色について
国際医療福祉大学は、1995年4月に日本初の医療福祉の総合大学として栃木県大田原市に開学し、来年開学30周年を迎えます。医学部は2017年4月に千葉県成田市に開設され、国内で最も新しい医学部として知られ、現在の6年生は医学部3期生となります。医学部のある成田キャンパスは、成田空港に近く、京成本線公津の杜駅で下車徒歩1分のところにあります。新型コロナウイルスが国内で急速に拡大していた2020年に国際医療福祉大学成田病院を開設し、アジアを代表する世界的な拠点病院としての役割を果たしています。
医学部のカリキュラムについては、1年次の2学期から3年次の前半で、医学専門科目を英語で授業を行う特長があります。必要な英語力については、1年次から6年次の6年間で文系の語学系大学で学ぶ総時間数に相当する学習量を確保していますので、医師に必要な医学英語スキルと医学部の専門科目の両方を修得する環境が備わっています。また、医学部の入学定員は140名ですが、そのうち20名は留学生選抜からの入学生ですので、7人のグループワークで留学生が1人いるということも国際医療福祉大学ならではの特長です。病院の国際化に対応した高いコミュニケーション能力をもち、米国医師国家試験(USMLE)にも対応できる英語力と国内外で活躍できる医師を養成するという大学の特長にも通じています。
3年次2学期からの医学科目では、日本語で授業を行います。4年次後期から始まる臨床実習前に実施する共用試験CBT、臨床実習前OSCEが日本語で出題されるためであることを念頭に置いています。4年次の後期から始まる臨床実習では、成田病院以外の栃木・東京近郊・九州にある関連附属病院を回って実習に参加します。5年次には、他学科の学生と実際の医療現場で多職種の役割と連携を学ぶ関連職種連携実習を選択することが可能です。最低4週間アジア・欧米での海外臨床実習を行い、その国での臨床教育を学ぶことも大きな特長です。6年次には臨床実習後OSCEを受験し合格した後、医師国家試験に臨みます。
大学の医学部教員による国家試験対策にも力を入れています。第118回(2024年)医師国家試験には2期生医師国家試験を受験し、受験者132名中131名が合格(合格率99.2%)し、全国の医学部の中で2年連続第2位の結果となりました。
医学部特待奨学生Sと医学部特待生A
国際医療福祉大学の6年間の学納金は全国の私立大学医学部の中では2,000万円を切る1,850万円ですが、2つの医学部特待奨学生制度があることが大きな特長です。1つは、一般選抜で正規合格した上位20名の20名を対象にした「医学部特待奨学生S」です。6年間の学生納付金1,700万円と入学金150万円の合計1,850万円全額が免除され、6年間の学納金は実質0円となります。入寮希望者は寮費無料で入寮可能となります(ただし、教材費、教育後援会費、学生寮食費などは別途必要です)。
2つめは、「医学部特待奨学生A」です。一般選抜で正規合格した上位21位~45位の25名と共通テスト利用選抜で正規合格した上位5名の5名が対象です。入学金150万円と6年間の学生納付金1,400万円の合計1,550万円が免除され、6年間学費総額が300万円となります。なお、特待奨学生Sも特待奨学生Aも繰り上げ合格者は特待奨学生対象外ですが、他大学にはみられない人数での特待生制度は大きな特長です。
一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜
2025年度入試変更点として、一般選抜の数学の配点が200点(昨年度は150点)となり、共通テスト利用選抜の2次試験会場が東京赤坂キャンパスのみとなります。2025年度入試は新課程対応科目での入試ですが、旧課程履修者に不利にならないような出題内容となります。一般選抜(募集人員105名)と大学入学共通テスト利用選抜(募集人員15名)を選抜します。過去2年間の正規合格者の1次合格平均点は、一般選抜は2024年度が、69.0%、2023年度が68.8%でした。大学入学共通テスト利用選抜は2024年度が88.1%、2023年度が87.7%でした。一般選抜は7割の得点率を目安にしてほしいということでした。
小論文は1次試験で行い、2次試験で合格判定されます。時事的なテーマについての出題で過去2年間の出題テーマは、2024年度は医師の働き方改革が医療提供体制に与える影響について、2023年度は適切な医療の提供と医療者の育成を両立させるために医療安全の確保からみた最も重要なポイントについてでした。
2次試験は面接官3人の個人面接を2回実施します。希望者には一部英語による面接を行いますが、英語面接を選択することによる有利・不利はありません。共通テスト利用選抜を併願し、一般選抜1次試験で小論文、2次試験で面接を受験した場合は、小論文、面接がそれぞれ免除されます。
1回目の面接では、出願時に提出した志願理由書と活動実績報告書から出願書類に基づいた面接、2回目の面接では、社会問題や医療問題をテーマにした面接を行います。アドミッションポリシーに書かれている、受験生のコミュニケーション能力、自ら積極的に学ぶ意欲、幅広い教養と広い視野があるかを評価します。
2024年度入学者の高校卒業年別入学者割合(留学生特別選抜を除く)は、現役が45.2%、1浪が38.9%、2浪以上が15.79%と現役がやや多い年となっています。出身高校別入学者割合では、関東圏が6割以上を占めつつも、近畿圏からは10%に近い割合で入学しています。
国際医療福祉大学の受験をお考えの方で詳しい内容をお知りになりたい方はMedi-UPまでお問い合わせください。
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