昨年の実質倍率が1.70倍であったのに対し、今年度は1.48倍と近年では最も低い値となった。
昨年、算数の入試問題が極めて難しくなっていたこともあり、今年は敬遠してしまった受験生もいたのではないかと思われる。昨年と比較すると、算数はかなり解きやすいものとなり、2日間とも受験者平均点が60点付近に落ち着いた。
一方、国語は第一日からかなり難しくなっており、例年に比べて平均点は2日間合計で5点ほど下がっている。理科は例年通りバランスよく出題されており、全体的には難問・良問がバランスよく配備され、落ち着いた内容の入試となった。過去問などを中心に、問題に対して丁寧に取り組んでいくことが最良の対策となることは間違いない。
甲陽学院中学校
算数の出題傾向・対策

大問数は両日とも6題で例年通りの形式となった。
難度については、2日間の合計で受験者平均点が88.9点であった昨年と比べ、今年は119.1点と安定したレベルに落ち着いた。単元は第1日に速さ、回転移動、影、点の移動などが出題された。いずれも丁寧な作図や条件整理、式作りが重要となる単元であるが、難問として出題されていたわけではなかったので、じっくりと取り組めば正解にたどり着ける問題であった。
そのため、取り組みによって大きな差がついたと思われる。第2日ではひらめき要素のある平面図形や、緻密な作業を要する立体図形などが出題された。
また、場合の数で(1)の条件を引き継いだ上で(2)以降を求めていくスタイルは健在で、甲陽学院中の入試スタイルの典型となっていた。総じて、「オーソドックス」な甲陽学院中の入試問題だったと言える。今後も甲陽の典型と言える単元の出題が予想されるので、過去問などをやりこみ、しっかりと対策しておきたい。
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国語の出題傾向・対策

1日目は論説文と物語文、2日目は随筆文と物語文が出題された。これらの文章は、2023年と2024年に発表されたものであり、近年の作品から出題されるという傾向は変わっていない。
設問についても、難解な記述問題が多く出題されるという傾向は変わっていなかった。そのため甲陽に向けて学習を重ねてきた受験生は力を発揮しやすい試験だったと考えられる。
甲陽合格のためには、漢字語句問題で点を取りきる語彙力と、難解な文章を整理して理解し、さらに設問の意図を正確に読み取る読解思考力、設問内容に応じた解答を書ききる記述力が求められる。受験直前期の学習だけで、これらの力を向上させることは難しいと考えられるので、土台作りはできるだけ早い段階から進めておきたい。
出題される文章のテーマや問題の傾向が大きく変化する学校ではないので、過去問を解いていく中で、文章内容・設問内容・解答の導き出し方について、しっかり理解していくことが合格への近道だと言える。
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理科の出題傾向・対策

①出題内容
物理と化学が2題、生物と地学が1題と例年通りであった。物理は板の重心/光の屈折、化学は気体の性質/中和+気体の発生、生物は光屈性(オーキシン)/魚類の性転換、地学は地震に関する出題であった。
②昨年までとの比較
平均点は昨年よりわずかに下がったものの、4年連続で60点を超えた。生物・地学と、化学・物理の1つ目の大問が平易なので、ここを素早く解き進めて確実に得点したい。大問5は複雑だが甲陽らしい化学の出題である。訓練を積んだ受験生ならば、苦労せず反応を見抜くことができただろう。
③対策
生物は題意を読み取り、表現する練習が必要である。地学は学校教科書の学習を大切にしたい。
物理・化学には高い計算力は必須で、合否を分けるのは情報を整理する力である。実験手順やデータにある情報を整理して、規則性に気づくことで正解にたどりつける。
普段のノート学習で考え方を整理することを心掛けてほしい。
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入試結果:2025年度
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入試要項:2025年度
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大学合格実績:2024年度
高校卒業生:218名
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